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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
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パンドラの箱

獣人の番とは、獣人の中でも先祖返りをした者だけがなる稀な症状の様なものである。

それは物語りの様にロマンチックなものではなく、ただ、生存する為に必要な措置である。

先祖返りをした個体は、自身に欠損したある特定の遺伝子を持つ者としか子が成せない。

また定期的に接触しなければ、自身も先祖と同一の姿になり人としての姿を失う。

その為に『番』と呼ばれる者を本能で嗅ぎ取ることが出来るが、そこに恋愛感情は含まれない事も多い。


神殿とは聖域に適応する力のある者が設立した神に仕える者達が所属する組織。

神殿には幾つかのランクが存在し、そのランクによって閲覧できる文献に差がある。しかし人種差別者もおり、いつしか神殿内での差別意識は大きなものになってた。その為獣に近い獣人は力があっても知識がないという状態になっている場合が多々ある。現在は組織自体が腐敗しており、原初の目的をまともに果たせてはいない。というよりももう目的が違っていると言ってもいい。


聖域とは地下に人類が眠るシェルターが保管されている場所。

施設の劣化防止の為の措置が魔素(放射能)を分散させる自然界の働きさえ阻害して未だに濃い魔素濃度を保っている為に、高純度の魔素順応体質を持つ者でなくては奥に入る事さえ難しい。因みに本来の管理者はホムンクルスであるエルフであるが、生殖機能を付けたがために他と混血し、純潔は極僅かとなった為に単一での聖域管理が難しくなり神殿を設立するに至った。原種であるホムンクルスはハイエルフと呼ばれている。聖地の中には殆どの確率で遺跡がある。


ホムンクルス(ハイエルフ)調停者※造った国が幾つかあるので、同じ様に作られていても思想が違う。

人間が自分たちの目覚めの時期や適応の為の環境づくりの為に開発した生命体。被験体の管理や権力者たちへ相応の地位を用意する役目も担っている。エルフと名付けられただけあってかなりの長寿を誇る。他の種族に比べて魔素に高い適応力を持つ。その適応力は世代を経るごとに高くなっていた。伝承も世代を経る毎に途切れたりしている。何故なら他国のエルフと結ばれたりもしたからだ。生命体として作っただけあって、そこにはそれなりの自由意志が存在した。


獣人はホムンクルスの手足として使えるように開発されたのが殆ど。


歴史

戦争により放射能(魔素)が世界を満たし、人類は滅びを待つだけとなった。その時人類が選んだ道とは他の惑星への移住と、今この地球の回復であった。しかし既に死地となった地球に生きて住み続ける事は出来ない。宇宙へ旅立った人類はもう戻らぬ星だと地球を諦め、地球に残った人類は地下へとその身を逃した。地表を多い、地下にまで忍び寄る放射能から逃れる為に深い深い地の先。そうして作られたシェルターで多くの人間が冷凍睡眠装置へと入った。基準は様々だ。各国の富豪やお偉方、権力者、王侯貴族と呼ばれる者は勿論、その者達を目覚めさせる前の被験体としての役割を担う者達。主人公はその被験体の一人だ。冷凍睡眠から目覚める際に魔素への適応力を上げるために遺伝子組み換えをしている。

しかし皮肉なことに人造生命体たちは人類に対して保護意識を遺伝子に刷り込まれている為に、適応の為の遺伝子組み換えによってそれが適応されない事が多かった。つまり平凡である方が彼らにとっては人類と認識し易く、本能に訴えかけてくるのである。つまり人類からかけ離れた非凡は見目がそうであっても人類とは認識されない。


見捨てられた聖地とは、被験体が眠る装置がある場所である。

幾つか用意されていた被験体用の装置の中で比較的初期に作られたものであるので、既に殆どの被験体が以前に目を覚ましていた為に重要性はそこまで高くない。幾つかのチート能力者等もここから生まれたが、安全装置が付けられていた為にそこまで酷い事にはなっていないが、ここで目覚めた何人もが多くの子孫を残している。安全装置が作動しなかった者もいれば、作動した者もいる。作動した場合廃人か死である。この実験は後の権力者たちの目覚めの際に適度なパワーバランスを保つのに役立った。ある程度安定した目覚めが確立した後は殆ど用なしの被験体である為に放置されていた。一応の予備として壊してはいないが、殆ど役目を終えた場所だと言える。過去、英雄と呼ばれた者もいれば、魔王と呼ばれた者もいる。形が保てず異形となった者も存在するのだ。


被験体

ランダムで選ばれていたり、体質が権力者と似ているという理由で選ばれたり、あからさまな募集はしていなかったものの、名目を変えての募集をしていた為それに立候補した者などが使われている。


アンドロイド(ダークエルフ)

世代の交代とかはない。ロボット三原則が適用されている。最初は見た目もエルフと同じだったが、世代交代がない為、長い年月をかけて色素が沈着し黒くなってしまった。これは人類のミスである。セルフケアである程度機能は維持されるものの、AIの劣化が見られる。融通が利かず、秘匿事項が多い為に他の種族との連携もとれない。人類至上主義。数はかなり少ない。水で動く。

主人公が目覚めた時、現存する数は100体にも満たなかった。

因みに主人公をアンドロイドが見つけた場合は、登録されていない人類であるのでスルーされる。エリア毎に担当のアンドロイドが決まっている。大体国単位。


保護区域

獣人の始祖と言われる聖獣が棲む森。神殿関係者が往来する場所には獣除けの魔石が等間隔で設置されている為、その場所にいれば滅多に会う事はない。獣人の始祖は人類が放射能浄化の為に遺伝子改良した動物たち。本来の元となった生物よりもは寿命は長いが、エルフ程長くはないものが殆ど。人の形に近い生命体も幾つか開発された。世代交代が必要なため、配合が完成してから結構な数が作られた。

今の獣人は目覚めた男、または女が性欲のはけ口として慕ってくる聖獣たちと事に及んだ結果生まれ、そしていつしか繁栄したものである。

 上も下も分からない。寝転んでいるのかも、立っているのかさえ曖昧だ。

 私は今どこにいるのだろうか。

 ああ、空気さえも重く感じる-・・・。



 気持ちが悪い。

 二日酔いを更に酷くして、内臓の位置を滅茶苦茶にされ、脳をかき回されたみたいに不愉快だ。


「・・っ」


 今すぐにでもうつぶせになって何もかも吐き出したい位なのに、体が重くて動かない。

 何とか顔を横に向けて口を開けるも、僅かに唾液が垂れるだけだ。


「けふ・・っ」


 咳き込むほどの体力もなく、少し咽る。

 気持ち悪い。


「お、ぇ・・」


 ただひたすらに気持ちが悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。苦しい。気持ち悪い。助けて。


「目が覚めたようだね」


 不意に聞こえた声に耳を傾ける。


「だれ・・?」


 紡いだ言葉は枯れていたけれど、確かに言葉としてそこにいる誰かに届いた。


「医者だよ。気分はどうだい?」

「・・気持ち悪い」

「そうだろうね、聖域で野宿なんてするからだよ。巫女が見つけて連れて来なけりゃ死んでたよ」


 気持ちが悪いと言っているのに、女医は遠慮なく質問してくる。気持ちは悪いし、声は掠れているけど話せない事はない。気持ちが悪いから目を開けたくないのに、無理矢理開けられたけれど診察ならば仕方がないだろう。視界に入って来た情報に更に気持ちが悪くなりそうだった。とは言っても気持ちが悪いからか視界はとても悪かった。体調が悪いからだろう。ぼやけて良く見えなかった。


「意識はしっかりしてるね、バイタルも安定してきてるからゆっくり休めば回復するよ」

「・・・ありがとうございます」

「どういたしまして。ご飯は食べれそうかい?」

「・・・ムリだと思います」

「そうかい、じゃあ水分だけでもしっかり摂りな」


 そうして置かれたのは蓋の付いた小さな水差しだ。目を開けたくないから手探りになるけれど、親切にも枕元に置いてくれた。

 気持ち悪くて呼吸が浅い。眠りたいのに気持ち悪くて寝付けない。


 翌日、まだ日が昇る前に目が覚めた。

 気持ちの悪さはマシになっており、少し二日酔いの後に一回吐いたという程度ではあるが、動けない事はない。今日にも退院するだろう。月夜の薄明りの中、ぼんやりと天井を見上げる。疲れからだろうか、視力はまだ回復していないように感じる。元々夜目が効く方ではないのでそう気にはならない。

 少しずつ日が昇り、太陽の木漏れ日が部屋を照らし始めると、光がチカチカと眩しくて目に痛い。朝日が差し掛かる頃には眩しすぎて目を開け続ける事が出来なかった。


「随分と長い間、光を見なかったんじゃないかい?」

「・・・覚えていません」

「異常はないよ。弱っているだけだね、時間と共に回復するから安心しな」


 静かに涙を流している私を、女医は優しく慰めてくれた。


「名前は?」

「・・・カエデ、です」

「生まれは何処だい?」

「えと、東京・・?あれ、違うかも・・」

「家族は・・?」

「・・母と、姉妹が・・いた、と思います・・」

「自分が何歳か分かるかい?」

「・・・分かりません」

「どうやら記憶の混濁が見られるようだねぇ」


 どうして自分がここにいるのかは勿論、ここ数日どころか、数年くらいの記憶があやふやだった。自分が何処で誰と暮らし、どうやって生きていたのか、何の仕事をしていたのかも思い出せない。自分の苗字さえあやふやだ。

 それから筋力も低下している事が分かった。重いものは持てないし、軽いものでも長時間持ち続ける事は難しいだろう。ベッドから起き上がる動作も、立ち上がる動作もぎこちなかった。筋力自体が低下しているというよりも、体を久しぶりに動かしたかのような、不思議な感覚だった。


「まあ、ゆっくり療養しな」

「・・ありがとうございます」



 三日目になり、蝋燭の灯りだけで有れば目が開けられるようになった。それでもやはり視界はぼやけたままで、もしかしたらこのまま回復しないのかもしれない。折角手術をして視力回復したのに、またメガネを作らなくてはいけない。

 フィーアは赤茶色の髪を左右二つに団子結びをしているようだ。思っていたよりも肌は浅黒く見えるのは蝋燭の薄明りの中だからだろうか。少し恰幅の良いお腹とお尻で、若いのかどうか判断に迷う。


 昼間はまだ目を開ける事が難しいので、ベッドの上で大人しくしている事が多い。動くのはトイレに行く時くらいだ。トイレは今では懐かしい和式の様な形で陶器のあの形がついてないタイプのぼっとん便所だ。つまりただの穴。一応匂いを閉じ込める為か蓋が付いていて、開けると酷い臭いだ。


「くっさい」


それからまた数日が経ち、昼間でも問題なく目は開けれるようになった。若干眩しさは感じるものの、光を痛いと感じる程はない。気持ちの悪さは軽減したものの、まだ貧血の様な症状が続いている。

 フィーアはとても親切で、何も出来ない私に優しく声を掛け手厚い看病をしてくれる。気持ち悪さでろくに考える事も出来ない状態で、その優しさはとても有り難く心の支えとなった。


 この診療所に来てからもう一月が経とうとした頃、私は漸く全快した。

 数日前から気持ちの悪さが無くなり、フィーアの手伝いをするようになっていたが、今日になって朝目が覚めたら視力が回復していたのだ。

 そして今更ながら気付いたのだが、フィーアのお団子だと思っていたシルエットは獣耳だった。


「フィーアさんって獣人なんですか?」

「そうだよ、私は熊型の獣人さ」


 話している言葉は間違いなく日本語だ。多少標準語とは違う訛りを感じるものの、違和感なく耳に入ってくるし、第一私と話している言葉に違いはない。少なくとも、私の耳にはそう聞こえる。


「ここは田舎で獣人くらいしか住んでいないが、都会じゃ色んな種族が住んでいるそうだね。あんたは初めて見る種族だよ。たまに来るエルフとよく似てるが、耳が違うよね。都会じゃあんたみたいなのが一杯のかね」

「・・・あの、良かったら触ってみても良いですか?」

「いきなりどうしたんだい?」

「私、獣人の耳って触った事なくて・・すみません。不躾でしたか?」

「まあ、別に同性だし構やしないよ」


 獣人。馴染みがあるような、ないような不思議な響きだ。きっと聞いた事はあるけれども、実際に会ったのは初めてなんだと思う。絶対に私が住んでいた場所にはいなかった。

 耳は薄くて少し硬めの毛が生えていて、温かく血管が脈を打っている事が良く分かる。


「獣人に会うのは初めてなのかい?」

「・・はい、多分」

「獣人の住んでいない所はないってくらい一番多い種族だって聞くけど、どんなところに住んでたんだい?」

「・・・」


 そういえば私は、どんなところに住んでいたんだろうか。

 色々と便利で、快適な場所だった様な気がする。変な物も沢山あって、沢山の人が住んでいて、間違いなく大都会と言える場所だったはずだ。でも、獣人には会った事が無い気がする。


「よく、覚えていません」


 会った事はないけれど、獣人がどんな存在なのかは何となく理解出来ていると思う。


「そうかい」


 フィーアは特に気にする様子もない。


「視力は回復したようだが、2、3日様子を見ようかね」

「はい」

「聞き分けの良い子は好きだよ」


 その日は久しぶりにお風呂に入った。とは言っても漸く人が一人入れるくらいの浅い桶に足を付けて体を洗っただけなのだけど。それでも今まではフィーアに体を拭いてもらうだけだったのでとても気持ち良く感じる。頭も洗ってくれていて今まで何で洗っているのか疑問だったのだが、ちゃんとシャンプーとリンスもあった。フィーアは私に洗い流さなくても大丈夫なタイプのシャンプーを使っていたらしい。


「しっかり洗うんだよ」

「はーい」


 フィーアは優しくて、お母さんみたいだ。


「今日は快気祝いだからね、見目にも美味しいもんを作ってみたよ」

「わあ!凄い!!」


 色とりどりの食材が食卓に並ぶ。

 ぱっと見は果物や野菜が多いので、色鮮やかではあるが味付けはシンプルそうだ。


「今は時期も良いからね、実りの季節さ」

「そうなんですね」

「まだ様子見だからお酒はないけどね」

「十分です」


「あの、私を見つけてくれた方にお礼がしたいのですが・・」


 お礼、と言っても私が返せるものは今の所何もなくて、只お礼を述べるだけになってしまう事に気付いて言葉が尻すぼみになる。


「ああ、そうだねぇ。明後日辺りに来るんじゃないかい」

「そうなんですね・・私を助けて下さった方はどんな方なのかお伺いしても?」

「アンタを助けたのは巫女様さ」

「巫女様・・巫女って事は何かを崇めているという事ですか?」

「そうだね、神殿の巫女さ。この聖域の管理を任されている」


 聖域とは私が倒れていた場所らしいが、残念ながら気絶していたので記憶にない。そもそもどうしてこんな場所にいるのかさえ覚えていないのだ。


「聖域ってのは、異常なほどに魔素の濃度が高い。適性のある巫女や神官でなけりゃ数時間でお陀仏さ」

「・・・そんな所にいて、私よく無事でしたね」

「恐らくだが、アンタにも多少の適性があるんだろ」

「適性のある人って少ないんですか?」

「そうだね、年々少なくなっているって話だけど、どうなんだか」


 少ないのであれば、人手不足かもしれない。可能性の話だが、もしかしたら人手として役に立てる部分があるかもしれない。



 恩を返さなくてはと何かしら手伝いをしたり話し相手になっている間に、フィーアは私にそれなりの学がある事を理解したのか、幾つかのノートを渡された。それには様々な植物について日本語で書かれており、どういった作業工程でどういった薬効が得られるか等の情報が仔細に記されている。


「凄い・・・」


 それは全てフィーアが調べ、そして記したものだ。

 聖域周辺の動植物は特殊な進化をするらしく、常識というものが通用しない事が多いらしい。その為フィーアの様な研究者が教会の専属医師も兼ねて巫女や神官と共に派遣されるのだ。


「結構近い場所にあるのね」


 記載されている植物はどれも拠点からそう遠くない場所に自生しているらしい。

 生態系を壊さない為に、必要な場所以外には結界を張っていないそうだからそこに行くという事は野生動物に遭遇する可能性があるという事になる。しかし保護区域内の動物の殆どは攻撃性がとても低く、こちらから害を与えない限り危険は少ないという。


「森に入るのはもう少し勉強してからね・・」


 フィーアはいつも家にいる訳ではない。

 何日か置きに何か薬膳の様なものを作っているので、てっきり薬草を採りに行っているのかと思っていたのだが、どうやらそれだけではないらしい。多分何処かに往診に行っているんだと思う。


「近くに街があるの?」

「そうだね、保護区域を出たとこに、いつの間にか出来てたよ」


 

異世界転移に見せかけて実は未来で冷凍睡眠解除しただけ⇒祖先が研究の末に生み出した原生生命に助けられるも、永い眠りにより身体機能の殆どが低下及び休止状態にある⇒医者の元で療養⇒回復し医者が獣人である事を知る⇒医者の元で記憶を取り戻しながらのリハビリ⇒記憶も戻らず特殊能力に目覚めるという事もないが、学があり落ち着いた性格から医者の助手という事に⇒体もほぼ回復し、生活も落ち着いた頃に巫女が医者の元を訪問する⇒医者が聖域近辺を活動領域としている事を知る⇒医者は魔素にも精通している⇒ここは数ある聖域の一つがある保護区である事を教えられる⇒主人公が神の御使いである可能性を示唆⇒ここが辺境の地である為配置されているのはたった一人の巫女と2名の神官のみ。その内の一人は巫女の護衛も兼ねている。皆獣人である⇒他では見捨てられた聖地と呼ばれている為、関心を向ける者は少ない。しかし聖地である事は間違いない為、あまりの杜撰な管理に神罰を考えているのではないかと恐れていた。その時の主人公である為、様子を見ていた⇒回復したとの連絡を受け接触するに至った⇒主人公は巫女の幼さに驚いている。巫女はまだ未成年、12歳くらいだ。3歳でこの地に派遣された巫女だという⇒主人公の可能性については示唆されず、ここは神殿の管理下にある為何かあれば巫女にご相談をという事で挨拶だけされて終了⇒聖域の中は普通の人には危険という事で保護区域のみ闊歩可能⇒保護区域には知能が高く、此方から手を出さない限りは比較的安全だという⇒保護区域で薬草採集等や調合の手伝いをしながら巫女の診察の助手をする⇒医者が村の往診をする時は留守番⇒保護区域内を散歩したり、巫女と話しをしたりする⇒それなりに巫女とも親しくなる⇒のんびりと隠居生活みたいな雰囲気を楽しんでいた⇒ある日、エルフらしき人と遭遇する⇒主人公が蘇りし人類だと気付いたものの、平和主義のハイエルフだったために主人公を表舞台に連れて行こうとはしない⇒でも根本的に人類を助けるという事が遺伝子に本能として組み込まれているので主人公が健やかに過ごしているか気になるのでちょくちょく様子を見に来る⇒ハイエルフであっても伝承は所々途切れているし、本能も薄れているのでこうした自由意志が可能となっている⇒この頃からエルフがいる場合のみではあるが、指定区域を離れて森の奥まで入る様になる⇒何度目かに聖獣と出会う⇒何となく懐かれる⇒多分聖獣の家族らしき個体が増える。懐かれる⇒昔ペット飼ってた気がするな、とあやふやに思い出す⇒電車によく乗ってた事を思い出すが、獣人はやっぱりいなかった気がする⇒思い出した事も言わないで、こちらの長距離移動方法等を聞いたりする⇒移動は馬車や馬が殆どでしかも動物が引いているか人力である⇒ここが田舎だからではなく、都会も文明レベルは高くないのかもと思い至る⇒特に今は困っていないので放置⇒ハイエルフの足が遠のく⇒寂しい⇒懐いた聖獣に一人でも会いに行くようになる⇒その課程でハイエルフの足跡を探っていた別のエルフに見つかる⇒何故か嫌われる⇒実は平和主義のハイエルフの事が好きなのだが、どうしてもその性質上主人公のような「誘われし者」を優先してしまう傾向にあるため、疎ましく感じている⇒主人公を別の地に追いやろうと画策⇒

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