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フェリア
私は人を信じていない。
だから裏切られても、そうか、で終わる。
「いや〜ね、信じてるよ?」
私の言葉は軽い。
「この中に裏切り者はいないって、でもさぁ、情報は漏れてんだよね〜。てことはさ、気付かず情報流してる可能性もあるって事じゃな〜い?ね、だからさぁ、行動知りたい訳よ、分かる?」
変わらない笑みは多少気味が悪いかもしれない。
「や、だからさ〜ぁ、そんなに暗くならずに行こうよ」
ああ、なんて馬鹿馬鹿しい。
たかだか裏切り程度でこんなにも愚かしく狼狽えて、信じていた訳でもあるまい。仲間なんて、一時的なものだ。本当に大切な情報は秘匿し、仕事上必要な情報のみ共有する。
「じゃ、まずは私からいこうか?」
裏切りでさえ、面倒臭い。
だからこそ、自分の行動に不審な点は一つもない。




