表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネタ帳  作者: とある世界の日常を
122/178

お嬢様は獣に弱い

「ジャンはどうしてあまり人の姿をとらないの?」

「こっちの方が落ち着くからです」

「そうなのね」


 嘘だ。

 獣人でありながら、人の前で獣の姿であり続ける人はほぼいない。獣の姿は今の時代、恥とされているからだ。


「人の姿も便利だと思うのだけれど」

「必要な時だけで良いのです」

「そう」


 今はお嬢様の散歩に付き添っている。名目は護衛であるが、このご時世そうそう危険はない。その為獣姿でも十分事足りるのだ。

 湖畔に着くとお嬢様はピクニックシートを広げてそこに座る。


「ジャン、おいで」


 お嬢様はこちらを見て膝を指し示す。

 いつもの事だ。お嬢様は動物がお好きで、特にフワフワモフモフした姿を持つものを好まれる。それを知っているからこそ、俺はこの姿を取り続ける。


「柔らかいわ」

「お嬢様が手入れをして下さいますからね」

「ふふっ」


 俺はお嬢様が好きだ。

 だからこそ、獣の姿の時と人の姿の時の態度の違いに直ぐに気が付いた。獣の姿の時はほんの僅かに距離が近かった。もっと近くにいたくて、いつの間にか獣の姿を取ることが多くなった。そしたらどんどん距離は近くなって、お嬢様はたまに俺を撫でるようになった。

 それが今ではこう。お嬢様は多分その変化に気付いていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ