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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
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赤く咲く花

 転生者には心がない。

 それは時に素晴らしい事であり、時に凄惨な事態に繋がる。

 だからこそ転生者は忌避され、存在が確認され次第殺されてきた。


 しかし忘れてはならない。秩序を破るのはいつだって、権力のある者なのだ。


「こんなことに、なるなんて・・ああ、古の女神よ、どうか、お救い下さい!」



 ある王国にその時代には珍しく、恋愛結婚をした王太子がいた。相手はその王国の男爵家のご令嬢。

 最初こそは王妃には相応しくないと誰もが反対していた。しかし国力が他国よりも勝り、平和が続いていた事もあり、ついに国王は王太子の熱意に条件付きで首を縦に振ったのだった。


登場人物


○王様(55歳)

王侯貴族には珍しく、恋愛結婚した王様。王妃のみで側妃はいない。18歳で結婚、40歳で即位。即位後は側妃を強く願われたが断り続けた。


○王妃様(50歳)

男爵家の娘で本来であれば王族に嫁げる家格ではなかった。13歳で結婚。38歳で出産。


○王子(12歳)

王様と王妃の唯一の子供。なかなか出来なかったが、ようやく出来た子供で大切にされている。優秀であるとの評価だが、実は転生者。


○婚約者(11歳)

侯爵家のご令嬢。


○王弟(45歳)



●転生者

前世の記憶が魂に癒着したまま生まれてきた者の総称。記憶がある故に他者の気持ちを推測することが出来るが、心がない。その為に情が育たず、人としては何かが欠けている。

良い方に働けば、情に流されずに合理的判断が出来る優秀な人材にも見えるが、悪い方に働けば残虐非道なサイコパスになる。

基本的には指針があり、当てはまれば殺さねばならない。密告者には報奨金もあるので、その殆どは洩れなく殺される事になる。例外は隠蔽可能な富裕層か権力者の家庭である。

しかし隠蔽はリスクが高いため、大概は素直に殺すことを選ぶ。

肉体は血縁であろうと、全くの他人が中身なのである。真っ当な判断だ。最初から自我のある赤ん坊など、薄気味悪いだけである。

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