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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
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創世

 いつも一緒。別にそういう訳ではなかった。

 大学、という事もあって、確かに昔からの幼馴染や友人と仲の良いグループもあったが、大学から仲良くするようになったグループもある。

 そんな年齢だから、仲違いもあれば痴情の縺れもある。親友と呼べる者もいれば、顔見知りとも呼べぬ他人もいた。

 ただ、そのグループは何となく一緒に行動する事が多かった。


「何ここ?」

「え、教室どこ行った!?なんで外!?」

「あれ〜、これって所謂異世界転移ってやつ?」

「やだ、何ここ」

「うわ、虫出そう」

「え、これ夢じゃないの?」


 三者三様の反応を見せつつも、昨今の映画やアニメ、ゲームの影響かそうパニックにはならなかった。


「夢じゃないなら、取りあえず寝床確保しなきゃ」

「やだ、帰りたい」

「私も帰りたいけど、帰り方が分からないもの」



 私達は年を取らなかった。

 私達は人とは違うものになってしまった。

 子供が出来ない事を理解した。


 一人は完全な人の世界を創ろうとした。

 無から有を作り出す。それが如何に難しい事か、分かっていてもやめられなかった。

 一人はそれに寄り添い同じ道を進んだ。


 一人は知的生命体を創ろうとした。

 遺伝子的には、豚が一番人に近いという。しかし実験は一つに限らず、知力が高いと判断された生命体全てに適用された。


 一人はお遊び気分でより強い生命体を創った。

 それは所謂、伝説と呼べるようなもので、本来は生まれるはずがない存在。


 一人はただひたすら魔法を極めた。


 その内三人はそれぞれのしている事に関わりたくなくて、誰も来ない最果てを目指した。一人は一番遠い陸地に、一人は地の底に、一人は海の底に。


 それは未来で神話と呼ばれるようになる。

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