表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネタ帳  作者: とある世界の日常を
110/178

ここまで

 この世界は、狂っている。

 だから正さなくてはならない。私たちはその為に準備してきた。


(すばる)、準備終わった?」

「うん、(ゆい)は?」

「終わったよ。あとは待つだけ」

「他の子たちは?」

(けい)は戦闘訓練、(なぎさ)は泣いてるわ」

「・・渚は、無理だと思うわ」

「そうだとしても、一致したのはあの子だけだった。渚が外される事はないわ」


 平行世界が初めて観測されたのは、もう百年以上も前だ。観測した平行世界の技術を活用し、この世界は発展を遂げた歴史がある。

 しかし観測技術が確立された頃、技術の隠匿と独占が始まった。それは争いと暗殺を誘発し、日本は最悪の治安状態へと陥った。

 国内の代表的な研究者は当時五名確認されている。何れも競い合う先駆者達だ。彼らは金で雇われ、誘拐され、暗殺され、保護された。二名は死亡が確認され、一名が行方不明。残りの二名は各々が別の華族に保護されながら高待遇で技術提供を行った。

 その事件の結末が今の貧富の差を作り出したと言われている。



 転送先は先行して調査している部隊が確保している。先人たちの果敢な挑戦が要約実を結び、出現座標が固定されたからこそ、今回の作戦が実行されたのだ。


「ようこそ、平行世界へ」

「歓迎ありがとうございます」

「ようやく、悲願が達成される」


 


「ここはどこなんですか?」

「ここは使われなくなった地下鉄だ。一部拝借して基地にしている」


 最初の任務はは渚と同一個体である道長静香の調査だ。それが終われば道長静香を誘拐し、渚が静香に成り代わり帰宅。


「渚はどう?」

「問題ないわ、気付かれてない」


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ