妖怪屋敷Ⅰ
私は、たしかに妖怪に助けられた
だけど...
ここは、一体どこなの
この目の前の大きな屋敷は...
「此処は、何処なの?」
「あぁ、此処は俺の家だ」
「この大きな屋敷が!?」
「そうだが、ほら入るぞ」
門が勝手に開いた
おかえりなさいませ、若旦那
「おう、ただいま」
今日は、どうでしたか?
「相変わらず、弱小の塊の妖怪が多いな」
そうですか...
もっと警備を強化しないとな
「そーだな」
こんな妖怪屋敷見たこと無い...
怖い
でも、1番はあれが反応してる
どー言うことなの...
私の祖先は此処に来たことがあるの...
「そーだ、風雷は居るか?」
風雷様ですか?
たしか、いらっしゃいましたと思いますが...
「呼びましたか?若旦那」
「おっ、風雷
ちょうど良かった」
「ちょうど良かったではありません
どこで拾ったのですか?そこの小娘を」
なんか、新しいのが来た
しかも、だてに長く生きてるし
なんで、こんなに反応してるの
わからない...
此処に来てから分からないことばかりだ
「なーんか、襲われてたから助けた
それに、なんか面白い力持ってたからよ」
「!?
それは、本当ですか!?」
「あぁ、本当だ」
「なんと...」
逃げた方がいいよね...
「なんじゃ、騒々しい」
「じーちゃん」
「なんじゃ、人間の娘を拾ったのか?」
「おう、なんか面白い力持ってたからよ」
「どれ...
!?まさか、こんなことがあるとは」
誰、この人
でも、何処かで...
「どーしたんだよ、じーちゃん」
「いや、なんでもない
それで高来、どーするんじゃ
この娘さんを」
「やっ、特に考えてねぇーな」
「全く、困った孫じゃ
それと、少しこの娘さんを借りるぞい」
「何でだよ」
「別にいいじゃろ
そういうことで少し来てもらえるかのぅ」
「はい」
「俺も行っていいよな」
「ダメじゃ」
「何でだよ!!」
「ダメなものはダメじゃ
影よ、見張っといておくれ」
「承知しました」
「後で話せよ」
「わかったわい
さぁ、行こうかのぅ」
「...はい」
やっぱり、彼はあの人だ...
運命なのかな...