初対面は
光が弱まって杏は地面に落ちた
「痛い...」
一体ここは...
不気味な物体が近寄ってきた
小娘じゃ、人間の小娘じゃ
「なんなの一体」
貴重な獲物じゃ
そう言って襲い掛かってきた
「!?
キャー」
どうしたらっ
「散れ、弱小の塊の妖怪どもよ」
「えっ!?」
声が聞こえたら、1体の妖怪が居なくなった
なんでこんなところに若旦那が
とりあえず、逃げるぞ
「誰が逃がすか」
お、お許しください
「黙れ」
一体...
「なんなんの...」
近くにいた妖怪が居なくなった...
たしか、若旦那とか言われてたよね...
あの人、それになんなんのこの妖怪の多さは
怖い、怖いよ...
「大丈夫か?」
「あっ、大丈夫です」
「嘘つくな、震えてる」
「嘘なんか...」
本当は震えている
でも、妖怪相手に弱音を吐いてはいけない
これは、一族の掟
「・・・」
「ふーん、ならいいけど
後」
えっ!?
「ちょっと、離してよ!!」
「やーだね
それに、おまえ面白い力持ってるな」
「えっ!?」
なんで、見抜かれたの...
あの力は、妖怪でもわからないはずなのに...
「まぁ、なんでもいいや
後でたっぷり話してもらうから」
なんか、来て早々厄介なやつに助けられた...
『杏、お願い
孤独な一匹狼を救って...
そして、この世界に光を...』