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奏手候~かなでてそうろう~  作者: 狐弐(コニ)
1/1

★其の1★

★2013年08月07日


今、気合を入れて活動している和風ロックバンド奏手候は、今年11月10日をもって終了する。

理由は単純なものだ。


歌い手である「お優美」が入った時に「3年」という期限を作って活動していたからだ。

3年間、とにかく懸命にバンドをして、結果を出す。


今思えば、本当に全くと言っていいほど何もなかったこの奏手候。


3年という月日は偉大なもので、おかげさまで色々なイベントをこなし、ライブを経験し、人間的にもバンド的にも音楽的にも、人脈的にも。


本当に沢山成長できた。



お優美が入って初ライブをしたのが3年前の11月。

なので、今年の11月がちょうど期限だ。


だから終了する。


そして、また作り直す。

次のステップに向けて、今から全てにおいて練り直して見直す。


不安要素は無い。

もう失うものが無いからだ。


今からどんなことが起こるかもわからないけれども、赤裸々に記録として残していこうと思う。




★2013年08月08日


今までの奏手候はアマチュアながらも、アマチュアに甘んじる事は無いように。

とにかく見てくれる、来てくれる人に感謝し、何とか楽しませたいと言う気持ちでやってきた。


とにかくやれる事をやって、貪欲に色々と取り入れて、沢山の人と話をして、そうやって沢山の宝を得てきたと思う。


今度は更に目標を高く掲げ「アマチュア」の域を飛び出して行きたい。

幸い、お優美というとてつもなく強力な武器はある。


上手い人と言うのはいくらでもいるが、このお優美は兎に角「凄い」と思ったボーカルだった。

それは別に歌唱やパフォーマンス等のライブだけの問題では無い。


歌詞の書く早さ、世界観への理解。


俺がテーマとストーリーを作り、作曲をしてお優美に渡し、それに歌詞をつけてもらうのだが。

それぞれのストーリーを誰よりも深く考え、誰よりも深く世界に入り込んで、其の中で歌詞を書いてくれる。


何なら作った俺よりも深く世界を理解している。

だからこそ、感情を込める事が上手い、と言うよりは「そのもの」になりきって歌う事が出来る。


まだまだ沢山の課題はあるが、まずこれが出来る人が武器になると言うのは心強いものだ。




★2013年08月09日


全てを一から練り直すとなると当然、時間がかかってしまう。

今回は期限と言うのはつけるつもりは無いが、年齢や時代は待ってくれないし、状況は刻一刻と変わっていく。


やりたい事が多いだけに、なるべく早く始動させないといけない。

となると、やはり必然的に時間に追われる事になる。


新しいメンバー集め、コンセプト、楽曲、ホームページやSNS関連、今まで殆ど作ってこなかった物販のアイデア。


もちろん、音源も。

頭の中でグルグルとなっていて、まだ漠然としている状態で何も形になっていない。


でも幸い、メンバーはほぼ確定し、スタートも最終調整までいけた。


どういう意気込みで、どういうやり方で、どれだけの覚悟で挑む事になるのかを話し合い、

納得してもらってこのバンドの為に覚悟を決めてもらった。


どういう形であれ、メンバーの人生を変えることになってしまう。

俺は皆に約束した。



「必ず面白い事をやる」


「必ず海外ライブを実現させる」



意気込みが伝わったのだろうか。

皆、全力で協力して、全力で努力してくれると言ってくれた。


少しずつ、小さく大きな目標を立てて、確実にクリアしていくつもりだ。

その為には何をすべきだろうか。


考えれば考えるほど大変で、でも楽しみで。

凄まじいプレッシャーの中にワクワクする楽しみもある。


今はまだ、何も形にはなっていないけど・・・。

この気持ちを忘れないように・・・。




★2013年08月12日


前も書いたが頭の中で考えているのは沢山ある。

それは何もライブや音源制作だけではない。


他のバンドは当然の如くしていた事でも、奏手候では殆どやってこなかった事がある。

それが物販だ。


今までの奏手候には音源以外、まともな物販が一切無い。


趣味で作った無料配布のステッカーやポスターくらいだ。

しかも、完全に採算度外視で、本当に趣味というかただ自分が好きだから勝手にやってみたという感じ。


だから、それに対する思いもそれなりのものだ。


今、思っているのが所謂Tシャツと言うのを作ってみたい。

それも、普段から普通に着れるレベルのカッコイイものを!!!


もちろん、奏手候は和ロックバンドなので、和テイストなもの、所謂和柄になるだろう。

幸いな事に奏手候にはデザインを一手に引き受けてくれる、最高のデザイナーの「キューさん」がいる!!!!


きゅーさんは本当に大好きな感性を持った凄腕のイラストレーター様だ。

この人のセンスが、本当に俺の理想と一致・・・いや理想以上のものを生み出してくれている。


これが本当に評判が良い。

お客さんの誰に聞いても「奏手候のイラストはカッコイイ」と言われていて、もはや奏手候としては無くてはならないエッセンスになっている。


Tシャツはこの人にデザインしてもらうと決めている。


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