第五章 16
外は徐々に人が増えてきていた。
その中を歩いているうちに慣れない雰囲気にちぃは少し疲れてきているようだった。
『ゆっくり歩こう』
そう言い手を差し出した
『うん・・ごめん(*´∀`*)・・』
ファミレスに着くと千佳は少し切なそうにしていた
『大丈夫か?』
『うん、少し興奮してたから(笑)大丈夫!』
『そっか・・俺、WCに行ってくるわブラック頼んでおいてな』
『うん(*´ω`)』
京介はWCへ行った
千佳はブラックコーヒーを店員に頼んだ後テーブルには京介のセカンドバッグが目に入った
カバンはチャックが開いていて何か物が落ちそうになっていた
「何かが落ちそうだな・・」
千佳は落ちそうな物をカバンの中に押し戻そうと手を伸ばした
『・・写真・・かなんかかな・・』
「カツカツ・・」
『頼んでおいてくれたか?』
『あっ・・うん。何かカバンから落ちそうだよ』
『うん?あぁ・・そやな』
カバンの中身を押し込み椅子へ置いた
『あー・・なんか・・やな感じ・・・』
『なんでや?』
『見せれないもの?』
『見たいん?』
『嘘だよ・・なんでも許さないで、私、我ままになっちゃうじゃん(笑)』
『アコウクロの写真さ』
『・・夕陽の』
『そう』
『もう一回見せて』
アコウクロの写真を渡した
『日が沈み・・・昼から夜に変わる様は・・何か・・人生の様に感じる 陰と陽・・生と死 終わりと始まり・・沢山のことを連想してしまうんだ・・』
『懐かしくもあり・・憂いと切なさを感じるね・・』
京介は微笑み千佳を見つめた
『ありがと(*´∀`*)』
写真を受け取った
カバンの中にはアコウクロ以外にも千佳のウエディングドレスの写真が入っていた
京介は気づかれないようにカバンの奥へしまい込んだ
『ちぃ、今日は行きたい所に連れていくからな』
『うん(*´∀`*)』
『どこか行きたいところはあるか?』
『沢山あるあるよ(*´∀`*)』
『少し休んだら向かおうな』
『うん、あのね、お洋服が見たいの(*´∀`*)』
今までに見たことない千佳の表情だった・・・
それはとても新鮮でもあり
何か切ないものがあった
過去の記憶
現在の千佳
それを100%知る者は誰一人いない
思い出や記憶が無い事が良いことなのか、そうじゃないのか・・
分からなくなってきていた・・・
ただ千佳のはしゃぐ顔を見ては心にこみ上げるような想いを感じた・・・。
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