第四章 5
『わぁ!ちぃちゃんだぁ!』
二人はウエディングドレスの写真を見て大はしゃぎだった
『で、ちぃちゃんは?』
『ちぃは・・今、仕事で海外の方に出張してるんや・・・』
真実を伏せた・・・
二人の喜ぶ顔を見ると、とても言えなかった・・・
『えー!海外?凄いんじゃん!ちぃちゃん、やれば出来る子だからね~(笑)』
マコは自慢げに言った
そのやり取りの中、ちひろは何処となく寂しげな京介を感じとった・・・
「・・・ちぃちゃんが居ないなのが寂しいだけかな・・」
『あっ・・この写真。』
ちひろは「アコウクロ」の写真を手に取った
『知っているのか・・?』
『この写真はちぃちゃんと約束した日の証明なの(*´∀`*)』
ちひろは写真の裏を見た。
『8月7日・・・。二人の約束の日(*´∀`*)』
『何を約束したんや?』
『それは・・・二人にとって嬉しい事だよ(*´∀`*)そこの場所は沖縄の波の上ビーチだよ、今は橋の工事してて風景は違うけどね(苦笑)』
『そうか・・・沖縄だったんだ・・』
京介は居ても立っても居られなくなり、お金を無造作に置き店を飛び出した
『ちょっと!ちょっと!・・・また急に居なくなっちゃったわねあの人・・・(笑)ちぃちゃんの事色々聞きたいのに~』
マコは笑いながら言っていた
『あれ?この携帯は?』
『あら・・京ちゃんのじゃない?』
ちひろは携帯を手に取った・・
画面を見ると、千佳の顔が待ち受けに使われていた・・
『うん(*´∀`*)間違い無いね(笑)ホラ』
『あら(笑)重症ね(笑)』
『行先はきっと波の上ビーチね・・・私が届ける!いいでしょう?お母さん』
『はいはい。お任せします(*´∀`*)』
京介はその晩に沖縄に向かう為に港へ向かった
幸い、最終の便に乗る事が出来た
『ちぃ、もう直ぐや・・もう直ぐ着く・・』
静かに聞こえる波の音・・
この音をちぃも聞いたのだろうか・・・
船は数時間航海をすると沖縄に着いた・・
沖縄に着くと彷徨うように歩きだした
まるで・・・ちぃに導かれるように感じていた・・・
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翌日・・。
ちひろは沖縄へ向かっていた、時刻は昼過ぎ・・・
夕陽を見るために京介は必ず波の上に来る
連絡が取れない京介と会う確実な方法と思っていた
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ちひろは早めに海岸に着いた。
あちこち、京介の姿を探したが見つからなかった
「やっぱり・・夕方じゃなきゃ無理か・・」
近くの喫茶店で時間を潰した。
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辺りが紅く染まり始めた・・
「そろそろかな・・(*´∀`*)」
浜辺へ向かった
そこには夕陽を眺めている京介がいた
『京ちゃん・・。』
『ちひろちゃん・・どないしたん?』
『忘れものだよ(*´∀`*)』
携帯を差した出した
『あっ・・ありがとう・・』
暫く、二人は夕陽を見つめた
『あんなぁ・・ほんまは・・・海外なんて行って無いねん・・・』
『だろうと思った・・・本当は?』
『・・・』
言い出せなかった・・・
『あっ!そうだ!例の写真のちぃちゃんとの約束の話聞きたいですか?』
『いいのか?』
『8月7日。何年先でも大好きな人が出来たら、それぞれがここに連れてくる事!って約束したの(笑)子供の頃よく遊んだ場所、私達の思い出が沢山詰まったこの場所に・・』
『九州生まれではないんか?』
『うん。沖縄生れ、今は九州に住んでるけどね。だからこそ、ここは私達にとっては大事な場所だし、思い出と約束の場所なの♪』
『そうだったのか・・・ここで生まれたんや・・・』
『でも!未だに、ちぃちゃんもちひろも約束果たせずのまま(笑)京ちゃんが先に、ここに来るとはね~(笑)しかも私と(*´艸`)』
『すまん・・』
『・・・』
『あっ!そう言えば携帯、昨日何度も鳴ってましたよ(*´∀`*)』
『携帯が?』
着信履歴を見ると電話の相手は・・・
「ジャニス」
と表示されていた・・・。
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