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鬼ごっこ

作者: 水任 流生

私が小学生だったころの事です

友達と金曜に家や公園で遊ぶ事が頻繁にあったんですよね

そんなある日誰かが鬼ごっこしようよと言ってきたんです

すると皆

「鬼ごっこ?いいね!」

みたいな反応で私も賛成しました

すると人気者の友人が俺塾あるの忘れてた!みたいな事を言い帰ってしまいました

したらばですね皆

「え〜〇〇が帰るなら俺も帰ろっかな〜」見たいな事を言い出し始め

ポツポツと流されて帰る人が出てきてもうお開きみたいな雰囲気になりました

その来週この事でしたまた誰かが鬼ごっこの続きをしようと言ったのです

また〜と呆れた感じに言いつつも皆意外と乗り気で遊び始めたんですよね

少し時間が経った頃友達が捕まんなきゃ良いんだよと言い隠れ始めてしまってもうほぼ半分隠れ鬼見たいな感じになっていったんです

そうしてもうそろそろ帰る時間帯になった頃皆で集まったんですね

そうしたら二人?くらい居ないんですよ

あれ?もう先に帰っちゃったのかな?

見たいな感じでその日は特に気にせず帰ってしまったんですよね

そして次の日に友達の親から〇〇見てない?

と言う事を遊んだメンバーで集められて言われたんですよね

あれ?先に帰ったんじゃなかったのか?

と皆そんな考えをして

「昨日遊びましたけど僕達より先に帰りましたよ」

と言い

友達の親がほんとに知らないの?と詰めてきたんですが私たちは

「知らないですね」

と口をそろえて言いました

その友達の親は焦った感じにありがとうと言い何処かにいってしまいました

そしてさらに次の日の事です

また一人何処かへいなくなっていました

そして次の日さらに次の日と一人ずついなくなっていきました

しかもあの日遊んだメンバーだけが一人ずつ消えて行くんです

月曜日のことです

残った皆が学校でこんな話をするんです

「俺気づいたんだけど帰ってった順番で居なくなってんじゃね」

「えっそれじゃね」

「え、まってじゃあ次お前じゃね」

そう次は私の番でした

とてつもない不安と心配、常に後ろが重く何かが来てしまうんじゃないかと恐怖に怯え一日を過ごして居るとき

放課後らへんの時でした

こんな声が聞こえてくるんです

「みぃ〜つけた」

私は心臓が細い糸で縛られるような感覚を覚えました

その声は先々週と先週鬼ごっこを提案して来た人のものでした

後ろを振り向くとダッダッダッと全力疾走してくる

私は体が勝手に動いていた捕まりたくないその一心で必死に必死に走る

ただ走る、走る、走って走る

だが現実は無情、振り返る余裕もなく

足音はすぐ近くそんな時に

「鬼ごっこはもう終わり!もう終わり!」

勢いに身を任せそう叫ぶと

「つまんないの」

それだけを言い残しツカツカツカと足音が遠くなり次第に聞こえ無くなりました

この日から私は何事にも終わりをつけることを決めました

この話はもう終わりもう終わりもう終わり


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