思い出したくない記憶
シリアス過ぎます…
おかしいなぁ?こんなシリアスにするつもりはなかったのに…
時は過ぎ、冬休みを目の前にした俺はまた友達と一緒に帰ってる最中だった。
「来年は受験生だって先生たちいってるけど静香以外皆安泰だよなぁ」
「薫、静香に言うなよそのこと…知られたら…」
「知られたらなに?」
『いたのか!!』
「最初っから居るよ!!平方にはちゃんと入れるよ!」
ちなみに平方とは一つの高校の名前である
「しっかし昨日の定められた一言で静香をいじめぬいたあの感覚…懐かしいぜ…」
「あぁ…あのときほど楓の気持ちがわかったのはなかったな」
「そんなにわたしを苛めて楽しいの!?」
「だってよ、『薫ぅ薫ぅ……』てすりよってくるんだぜ!楽しくないやつがおかしい」
「上級生に対してたいした態度ね!もう!」
「おっ…じゃあ俺は帰るよ、またな」
『まったね~』
そうして満喫な気分で家に帰る。
ここまでが過去、そして今現在…
「母さんが…倒れた…?」
家に帰ってくると母さんが過労で倒れたという知らせが届いた。この頃父が母さんをこきつかったからだ。
なにかと店を空けると兄貴か母さんに店を任せるが最近兄貴と出掛けるので母さんに仕事がかなりかかった。
俺は迷わず父の元へと走った
「父ちゃん…」
「……………」
いつもの毅然とした態度が少しなくなっていた。そう感じる
「あんたのせい…あんたのせいだ!母さんを倒れさせたのはあんたのせいだ!」
「…………」
「そうやって沈黙を続ければ終わると思ってんのかよ……わかった。邪魔な俺は出ていく!来んなよもう…」
「待て…」
「なんだよ!」
俺はいつにも増して怒っていた、母さんはいつも俺の周りにいて唯一の『親』と認められる相手だった。その人が親と認めていない父に間接でも関わっていたからだろう…
「すまない…」
その声を聞いた時俺はプチッとキレた。
暴力を働いたわけではない。ただ…家出をした、という些細なことだ。
「これは使える…」
俺はしたことに後悔をした。一日経って家を帰ると、そこには俺の居場所も父の居場所もなんにも残っていなかった。
片桐さんがこの小さなズレを見逃すはずはなかった。
俺さえしっかりして、父と兄貴を支えてやればこんな結果にはならなかった
情けない
片桐さんは働いている人に、父は母さんを苛めているなど多数の噂をながれさせて父の信頼を消した。その状態で多数決なんかしたら当然片桐さんに票があつまる。完璧な計画。
これが家族がバラバラになったしゅんかん…
その後父は小さな店を構えることが出来たらしい。母さんは俺と兄貴が入院費を払って入院させている。兄貴は俺があの料亭から出ていくことによってなんとかあの場所に居られるようになった。妹は最初は兄貴と一緒だったが今あの家は荒れているらしく最近俺の家に来るようになった
こうして俺の苦い過去が今でも蝕んでいる。運命の鎖からは一生逃れられないと少し思っていたかもしれない。
―過去編 了―
やっと過去編終わりました!
次は少しずつ転校理由を書きながら転校しなくても良いように頑張ってます!
キーワードとしてはやっぱり富島楓ですね!(これ以上はまだ未設定)