恋する乙女!
さて、何から説明しようか。
うん、説明できないや☆
目の前に、ストーカーが現れた。いや、嘘ではなく。
今回はそんなドタバタ活動記録を載せる。
「さて……とりあえずこんなことをした経緯を話してもらおうか」
我ながら、ここまで冷たく言えるのか? と思う声質で俺は犯人に言う。
「あ、は、はい!!」
そしてその経緯を話してもらった。
僕、斎藤謙司はバカだ。
学力でも平均以下。行動も全て裏目に。
そんな僕は今、大きなことをしようとしている。
ストーキングだ。
いやこれにも深い理由ガガガガガガッ!!??
「もういい。喋るな」
「は、はひ! すみまれんでひた!」
俺は謙司の顔にアイアンクローをかけている。勿論粛清中だから風紀委員室だ。
「それで? あなた一体誰をストーカーしたの? 変態さん」
「変態さんじゃなくて変質者のほうがよくないか楓さん」
「いや! これはもう犯罪者でいいわよ!」
「わ、私はもっとひどいほうが!」
すると女子一同が、いきなり名前の呼び方を決めていた。君たちそんなんでいいの?
「それで? 一体誰をストーカーしたんだ、ことと次第によっちゃ異端審問会を呼ぶ」
馬場が何故かバカ〇スネタを使っていた。というか本当にあったんだ。
『いや、馬場にだけは言われたくないから』
「俺だけ避難!? 報われなさすぎね!?」
なぜか変態さん(命名)の話題をしていたはずなのに、馬場のいじめに発展していた。いや、あんたらそれでいいの? 何回もきくようだけど。
すると変態さん(命名)は誰をストーカーしていたのを指をさした。
……………………。
俺は右をみて左をみて後ろをみる。その指が俺を指しているようにしか見えないからだ。
「こ、これは新たなBLが!? 早速健一さんの小説に書き加えないと!」
雨宮、貴様の持ってくるノートパソコン壊してやろうか? いや壊そう。
「い、いや! 違うんです! 僕が狙っていたのは佐藤さんの鞄――――――」
「つまりリコーダーにしゃぶりたかったと?」
「―――――リコ、なんでしゃぶりつくんですか!」
どうやらリコーダーは合っていたらしい。ちょっとショック………。
「じ、実は健一さんのリコーダー間違えて……」
ちなみにリコーダーと言っているが、アルトリコーダーだということを忘れてはいけない。全く関係ないが………
「ならいいや、ほれ返すよ」
「いえ、ぼ、僕のじゃなくて………」
その台詞に、俺は自分のリコーダーの名前欄を見てみた。
琴羽薫。可愛らしいような男らしいような文字でそう書いてあった。
『……………………。』
どうしよこれ、なんか俺が悪い的空気になってますよ。
「健?」
その声に俺はぎこちなく向く。
「な……なんでしょうか?」
そこにはにこやかな笑顔をした薫がいた。裏返しにすっごい恨みをもっているように。
「一辺死んで?」
間接的に接吻をした俺たちの間には酷く醜い関係が構築されたあと、俺は全身の骨を折られ(かけ)た。
なんででしょう。不可抗力なはずなのに、俺だって恥ずかしくて泣きそうなのに………
痛みが止まらないや☆
あ、あたしが健と間接キ…………。
……………恥ずかしい!!!
もうダメだ、あたし健の顔まともに見れない!
はぁ……、こんな青春嫌だ。
「薫ちゃん? ちょっといいかしら?」
「ひゃっ!? か、楓さん……どうしたんですか?」
ちなみに今は楓さんとあたししか風紀委員室にはいない。
雨宮はあの忌々しいようなBLを書きに家に帰り、静香はアニメを見るために帰って、馬場と斎藤と健は救急車に乗っていったしと、こんな感じだ。
「薫ちゃん健一君のこと好きでしょ」
新事実! 楓さんがあたしの気持ちに気が付いていた!
「なんで!?」
「地の文と言ってることがちょっとあやふやよ?」
「ああもう!! これ以上入らないでください! 強制終了!」
「ああ! ちょっとま