問答無用とかいてオールキャンセル!
シリアスになっちゃいました…こんなはずじゃなかったのに…
「ああ…暇だ」
今日は俺一人で廊下の見回りをしている。話す相手もいないからこうやって独り言を呟いていた。
そもそも、なぜこんなことになったかというと……なんでも回想に入るのはダメだな。
まぁ…色々あるのさ!
「よっ健一」
「おっす木下」
木下があらわれた!
「なにそのドラ〇エ」
「気分の問題だ、気にすることでない」
「そっそう?ならいいんだけど」
・たたかう
・にげる
・どうぐ
・さくせん
さて……どれを選ぶか…
「なにお前小説であそんでんだよ…」
「遊びじゃない!モンスターが現れたら普通は悩むだろ!」
「俺は人じゃないの!?」
「まあ気にすることでないから大丈夫」
「普通に大丈夫じゃねぇだろおい」
なぜか怒られてしまった。
「そりゃ普通は怒られるだろ!」
「さっきから地の文読むのやめてくんない!!?」
「甘いな、実はお前がしゃべっていたんだ」
「がはっ!!」
新事実発見!俺は地の文をしゃべっていたらしい!
「じゃあな、仕事頑張れよ」
「ほいほーい」
こうして木下と別れた健一だった…
fin…
「お前本心は執筆したくないだろ」
「帰れよ早く!」
何故か地の文をまた読まれていたが今回は気にしないことにした。えっ?どうして終わらしたいか?そんなの決まっているじゃないか…
無理やり書かされてるのにいい気持ちをするやつはいないだろ?それと同じことだ。
「にしても暇だなぁ…」
俺は欠伸をしながらそんなことを呟いた。なにかに巻き込まれるとも知らずに。
あっちなみに俺の特技は物を造るスキルが非常に高いことだ、例えば……まあ後々説明するだろう。
多分俺に能力をつけるとしたら……空気破壊だな。
静香は……問答無用で決定。ん?なんとなくで決めてるから気にしないでね。
楓先輩は、殺人衝撃一筋!
馬場は……エロエロでいいや…もう…
雨宮は、脳内妄想でオーケーだな。
なんか俺天才じゃない?馬場以外なら四文字で能力名をかけた!意味は読者に任せる。
するとまた目の前に何かが現れた。
目の前に現れたのは…
真儀瑠先生だった。
「よぅ…佐藤…」
「なっなぜそんなに暗くなってるんですか?」
真儀瑠先生はどんよりとした黒いオーラが見えるほど、暗かった。
「いや、なにこの頃出番がないのでな…もう少し分けてもらってもいいだろうとおもっていたのだ」
「……ドがつくほどのSなのに実際は寂しがりやなんですね」
「うん…さみちかった…」
なんだろう…今日の真儀瑠先生は萌えたりはしないのだが…あれだ、同情というやつだ。
「わかりました、今回は出番を与えましょう」
「本当か?ならばそこで私の靴を」
「出番いらないんですか?」
「うっ…」
「あぁあぁ…折角出番を与えてあげようと思ったのになぁ」
「ぬぬぅ…」
「本当、残念です…」
「えぇい!わかった!」
「遂に真儀瑠先生に勝てた!」
読者の皆様!!遂に…遂にあのドSで頭がキレる真儀瑠先生に勝ちました!あぁ…今まで本当に…長かった…
「悦に入るのもいいが…佐藤は何をしているのだ?」
「普通の見回りですよ」
「ふむ…出番をくれたはいいがこれでは普通過ぎるな」
「じゃあ…他に何をしますか?」
「SMクラ…」
「はい撤収」
「悪かった!頼むから!」
「全く……先生は同じ手にはまるだなんてらしくないですよ?」
いつもならこんな不利な状況でも覆すのだが今日に限って全くそんな感じが見当たらない。
「まあ気にするな。大したことではない」
「ならいいんですが…」
今の俺は嫌な予感しかしなかった。これから何が起こるとも知らずに。
「あれ?玄関の外にいるのって馬場じゃないですか?」
「…………。」
「真儀瑠先生?」
「佐藤見回りは終わったか?」
「えっ?はい大体は…」
「うむ、私は用事ができたのでな、風紀委員室に戻れ」
「…はい」
「これが…真儀瑠と佐藤の最後の会話だった…」
「やめてくださいよ!もう!」
「じゃあな」
そういって去る真儀瑠先生はどこか寂しさがあった。
翌日、真儀瑠先生は休んだ。
「俺になんのようだよアンタら」
「片桐というのを知っているな」
「!?」
「実はそいつの組織の仲間みたいな者なんだが…言いたいことはわかるね?」
「わからん」
「じゃあ一つ一つ説明していこう、まず風紀メンバー全員に佐藤健一の転校がばれた、だがこれだけじゃ普通に転校生はいるんだ、誰も疑問には思うまい」
「………」
「お前は富島楓を使って佐藤健一のことをばらしたんだ」
「理由は?」
「そこは普通に疑問を煽るように…その後富島楓は部下を使ってその事を徹底的に調べたんだ。」
「それで?」
「片桐が来ることをばらしたあとは真儀瑠紗鳥に君は頼んだはずだよ?そこでこれはたまたまだが、琴羽薫が参戦、結果はこの通り」
「なんで俺が片桐のことがそこまでわかるんだ?」
「決まっているではないか
君が我らの組織のメンバーだからさ」