自己紹介と今の現状
「どうやら俺達の活動記録が携帯小説で出るみたいですよ?」
俺はそう発言してみる。実は驚きを隠せないのだ、なぜならこんなつまらないものをもっと華があるように書き加えたり、書き換えたりしたものが小説と扱われいまこうしてでているのだから
「しっかし、こんなもの見て[わあ面白いです☆]的反応がくるかぁ?」
すこし反論染みた発言をしたこのポニーテールの美少女?は俺の幼馴染みで名前は琴羽薫、その性格はまるで虎で誰にも縛られず、おのが道を行くみたいな性格でとても暑苦しい…というより熱血熱血叫ぶ輩だ。
「うむぅ~…これは想像以上にむずいわ…」
この何処をどう見てもガキ!という可哀想(俺達からみたら天使)な子は、
「桜井静香だよ☆」
「地の文を読んだだと!?」
「ふっ…甘いわね、私にかかれば健一なんてあれよ、地味な人に喧嘩を売るも地味な人は圧倒的力の差を見せて健一を滅ぼす位甘いわ!」
「最早何に例えているのかわからない!」
「おうおう、健一さんや、俺の嫁になんてことしてるんだ!」
静香を嫁なんかて叫んでるこいつは馬場敦顔は…そんなに悪くはない…悪くはないのだがこんな性格というか、ハーレム思想というか…うむ説明しにくい。とにかく危険人物だ。
「あら?私の桜井ちゃんの嫁なんてさせないわよ、だって桜井ちゃんの夫になるのは私だもの」
「百合関係!?」
こう…いかにもサディストな雰囲気を醸し出すこの黒いロングヘアーの彼女は富島楓この風紀委員会の会長である。一通りの説明が終わったな…
「ちょっ健一!助けてよぅ~」
何やら静香が助けてほしいと言わんばかりの姿で見ているためここはあえて見守ることにした…おっと俺の自己紹介がまだだったな、今までスルーされてた自分で書いておきながら…俺は佐藤健一風紀委員会の副会長で琴羽薫も副会長だ。静香は二年代表で馬場は書記として風紀委員会に所属している。
静香を抱き締めて離れない楓、それに対し、なんとしても自分も抱きたい馬場の争いを静かに見守る薫と俺…正直子供の遊びだ、だが俺達はまだ高校生だこの平方高等学校の、ここには一つきになる校則がある
・毎日を楽しく生き、後悔しない日々を送ること。
俺は今のこの有り様というものを見ていた。大人が見ればそれはただのじゃれあい、ただ五月蝿いだけの何ものでもないのだろう。
だが、俺達はその校則に従って後悔しない人生を送ることなど不可能に近いだろう、人間というものはそう言う生き物なのだから。
「なあ健、実はさ」
「ん?」
「さっきから校内放送でお前の名前を言っているのはあれは気のせいか?」
地の文に徹しきってて、全く気付かなかった…危ない危ない…
「サンキューな!」
「帰り、アイス奢れよ」
「拒否します」
そう言い残すと俺は風紀委員室からでて、職員室に行った。
「全く佐藤は、何回呼べば良いのだ!」
「すみません…」
目の前にいるのは風紀委員会の顧問であり、国語の教師もしている人物…真儀瑠先生といいこの人も楓同様サディストな性格である。ん?真儀瑠先生とは聞いたことがある?気のせいだろう。ちなみに真儀瑠先生は年増という言葉に非常に敏感で[年も増したなあ]などと言っても急にキレるほど敏感だった。
「とりあえずこれが今回の仕事だ、しっかり働けよ」
「うへぇ…わかりました」
その渡されたものをもって再び風紀委員会へと歩き出す、ふとそんなところで前方から見慣れた先輩を見る…見事逃げ切れるか俺の今使いきれる全てのものを使いきったが、発見されてしまった…
「あらぁ健一じゃない?」
そう…この人が現生徒会長星野晃だ…。この学校を恐怖で買収し、生徒会長になるなどある意味七不思議にでそうな伝説を作った人物、その裏ではそれ以上に苦労をした人もいる、
「遠野先輩は?」
「ああ、あいつ?ちょっとはたらせ過ぎて過労で倒れちゃった」
人を道具のようにまあ、恨み通り越して無感情だ俺。
「まあ私のせいだから」
(当然な)
「これから見舞い行くのよ」
(おっなかなか良いとこ…)
「というわけで健一、花とか果物買ってきて」
(………いつも傷付くは関係ない民衆だ…)
その場を逃げるように断った俺は直ぐ様風紀委員会へと進んだ。
「おーい皆、仕事の山もってきたぞう」
『へーい』
「なんだその気だるい感じは…」
「いやぁ… 健がいねぇ間に色々とあってな…疲れた…」
「楽しいそうだなおい!」
「元凶は全て健一だからねぇ…」
「えっなにこの雰囲気…」
「まあいいわ…書類見せなさい」
そう言いながら楓は書類をとっては、こんなんばっかだなみたいな顔をする…
「健一君これから説明する書類に真っ当な回答を述べよ」
「へっ?」
すると拒否権を使う間もなく色々な事を言われた。
「クラスに軍人の人見たいのがいてウケる」
「それは最早質問じゃない!」
「人は何かを得るために代価を払わなければならないのでしょうか…」
「頑張れ鋼の…」
「富島楓…あいつは化け物か!?」
「何したの楓!?」
「薫さんにチンピラに絡まれてた所助けてもらいました」
「そのあと散々熱血論聞いただろ」
「馬場にしつこくされて嫌です!」
「馬場直ぐ様退学これでよし」
「まて!そこの君!」
馬場の声は聞かず退学生徒の名前欄に馬場の名前を書いたが、その紙をビリビリ破かれてしまった、残念…
「なんでそんなに残念そうな顔をする!」
「まあいいや」
「良いの!?」
正直どうでも良いのだ。
するとツッコミ疲れた俺は自分の席へ座って、休憩タイムをとることにした。
「私は満足したわよクフフ…」
悪女だ…この女…
「でもさぁ…この学校にわざわざ風紀委員会て作る必要あるのかな?かな?」
「うんとりあえずそのしゃべり方はやめておいて…この学校かなり平和的な学校だからなぁ…」
「それはあたしも前々から思っていたんだが…部活と同じような感じだな」
実際こういう仕事は生徒会行きなのだが仕事はあまりない風紀委員会に送るというやり方が出来て暇な時間が無くなってきた。
「まあ、いいんじゃないのか?」
俺のその発言に皆が此方のほうを向く
「今のこの学校の在り方はどの学校でも理想と思われる状態と同じなのにわざわざ仕事が増えることはしたくないし、それに俺は楽しいですよ、皆と駄弁るこの一時の時間が。」
「……そう…だよな」
薫が少し口で呟いていた。俺はとても楽しい、この長い人生で凄く短いこの時間がとても楽しくてたまらないそれは多分皆も同じだろう。
「あら、時間ね…今日の会議は終了ねお疲れ様」
そういって楓は荷物を持ち帰る支度をする。
俺は暗い過去を持つ。
誰にも知られたくない過去を俺は持っている。正直俺は迷っていた。自分の性格とは全く違うのこの学校にいることを…