9話
1ヶ月後
オリガット王国 ノック領
次の戦争に警戒しているアゼル達は王国から文達がきた
「王からか。手紙の中身を見るか」
屋敷にいたキロストは中身を見る
内容は簡単に
・次の戦争への兵士の数の把握
・次の戦争が起きた時に緊急時の手紙を出す
・八英雄3人目の発見の報告
と書かれていた
「もう3人目が発見されたのですか。しかも一ヶ月前に見つけたとは早くないか?む?これは」
もう一つの手紙を見つけた
中身を見ると
「!?なるほど・・・執事よ」
内容を確認したキロストは執事を呼ぶ
「どうされましたか?キロスト様」
「ザバス。アゼル殿にこの手紙を渡してくれ。王からの命令だ」
執事の名前を言って王命だと伝えると
「!?はっ!では私は行きます」
執事は転移する。仕事の早い人間である
「まさか・・・次の戦争があそことはな」
書かれていた内容は
・ベルカ王国と魔界の侵攻をする終の帝国
・神の神託ー○○○の死亡の予言と魔界の崩壊
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精霊界では
緑色の男が空を飛んでいると声をかけられる
「なんだ?僕に声をかけるとは思わなかったよ。ってかなんの用事かい?ユキ」
「・・・久しぶりに此処にきたのみだ。何やら地上は大変みたいだぞ?エルシア」
地上から持ってきたワインを飲む金髪の女性が言う
「興味ないのかい?エルシア」
「地上がとうなるのかは僕は知らないよ。今は自由にしているだけさユキ」
八英雄 エルシアとユキがいた
「そうね。精霊の元王の貴方なら分かるんじゃない?」
「・・・精霊王なんて昔の話だよ。危なく堕落しかけたけどね」
弱体化した今では全盛期の一部に過ぎないと呟く
「そう?何か悲しい目で見るのは辞めてくれない?私の心抉られるのだけど」
「霊の君はいいのかい?地上に居なくても」
「霊が地上で長く居られないのは知っているでしょう?」
基本霊は霊界にしかいない。だがイレギュラー個体か受肉体なら地上での生活はできる
「いや、受肉しているでしょうがイレギュラー個体の癖に」
それに受肉体なら関係ないだろうとユキに文句を言う
「そうだったわ。自分の立場について忘れていた」
「自分のことくらい忘れないでくれ。親友」
「アノカもでしょう?」
「まあね。あいつ今頃何しているんだろうね〜」
アノカ、エルシア、ユキは古き仲で生きている年齢で主人公アゼルより上
そもそも八英雄を集めたのがこの3人が2代目のオリガット王国の王と知り合いだから
キラの数代前の王によって命じられたことで集めたこと
言えばキラの先祖と知り合い
2代目のオリガット王は現在神界にいる為地上にいるのは3人のみ
「アノカは神界にいるんじゃない?あの子種族神だから」
「アノカが大人しく神界にいるのかな?」
「そんなもんよ。あいつはね」
「そうかな」
「まあ、副団長も神界にいるからな〜一緒にいるかも知れないね」
とアノカの心配をしなくていいと思ったエルシア
ただ、少し疑問が残る。この前に地上から団長の気配とアノカの気配がしたので聞いてみようと思う
「そう言えばユキ、1ヶ月前に団長とアノカの気配が地上でしたんだけど知らない?」
「・・・・・・ん?あっああ〜!確か八英雄を集めるとか話らしいわよ。ヴォールン族が戦争を仕掛けたのを団長のおかげで勝利したけど次はもっとやばい戦争になるとか」
「え?そうなの!?それ僕達も行かないといけないでしょ」
「貴方の場所も特定されたからね〜」
「え?え??」
本当かよと思ったエルシアはため息する
「それで把握した情報ではどこを侵攻するの?」
「ベルカ王国と魔界」
「ベルカ王国と魔界・・・え?それ光の始祖の眷属動くだろ!!これは不味いだろうよ」
過去に光の始祖の原因で堕落しかけた。
過去、光側が原因で世界が何度も滅びかけたのは忘れることではない。
魔界の侵攻なんて光側からしたら美味しい話だ。
もし、魔界が滅亡したら世界バランスが完全に崩壊して光側に有利になるかもしれない
「だから貴方に伝えたのよ。行くわよオリガット王国にね」
ワイン数本飲んだユキは酔っ払いにならず普通に話した
「はあ〜世界は残酷だ〜不平等だよ本当」
「世界が平等になるなんてないわよ。神話の時代から崩壊しているのだから」
「崩壊しているのではなく、最初から平等な世界なんて存在しないんじゃない?平等な世界なんて存在していたら世界は成り立つことはできない」
「平等は存在しないってこと?」
「そうだ。全ての人が平等に暮らす世界を目指しても成功しない、だって世界は残酷で無慈悲なものばかりだから」
過去にいた大事な者を失った過去を持つエルシアに何も言わないユキ。
「でも今回は完全勝利したいわね」
「そうだね〜」
2人は勝利を求める
だがしかし、それは逆夢になるなんて2人はまだ知らない
この戦争はそんな生ぬるい戦いではないからだ