8話
王国では
「八英雄の1人アノカだ。オリガット王国が八英雄を必要にしているみたいだから来た。何か問題でも発生したのか?」
と青年は言う
「八英雄だと!?」
皆は驚くが王とマルティナは驚かない
「貴方さ。・・・どこで聞いたの?」
「俺がいたのがある場所でな。そこで一緒にいた副団長からの伝言だ。『すぐには来れないからアノカを送る』ってな」
王とマルティナは驚いた
副団長と一緒にいたとは思わなかったからだ
「副団長のあの人が?」
「ゼルファートが来れない理由とは?」
「久しぶりだな、キラ。あいつが来れないのはある用事があるからさ、俺は答えないぞ」
「知っているのね」
「しばらく一緒にいたからな」
「そう、少し予想外だわ。副団長の場所は知っていたけど貴方までいたなんて」
「まあ、そう言うことでいいだろう?」
「よくないが・・・そうだな、ではアノカ。お前は私たちに協力するでいいよな?」
「そうだ。だから俺が来た」
「分かった。では会議を続けるぞ」
王は答えて会議を続けた。
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その頃
王都にある黒髪の男が来ていた
「ここが王都なのか・・・思ったより発展しているな」
家族達の街より発展している王都を歩いて城へ向かう
「兄め。まだ来てないのか。何があったんだろうな」
自分の兄に文句を言って城へ向かうのであった。
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『ーーーと言うのが私からの報告です』
遠隔からの映像にキロストとデイマンが写って会議に参加していた。
今回の戦についての話を王達に伝えた
「うむ、団長のおかげで被害は少なかったってことか」
「でも団長の用事って?」
八英雄の2人が話すとキロストは答える
『何やらマルティナ殿に用事とか』
「え?私?」
マルティナは思い当たる用事がないけど・・・と心の中で言う
『アゼル殿が既に自分以外の者に送っているらしいですよ?弟?だと』
『え?』
『ええええ!!!?』
アゼルに弟がいるなんて知らなかった貴族達は驚く
「まさか・・・弟がいるとはな」
キラも驚く
キラも知らなかったようだ
マルティナとアノカは別の意味で驚いている
「おいおい、あいつにバレたのかよ。マルティナ大丈夫か?」
「いやいや!もう王都に着いているでしょ!私隠れないと怒られるよ!」
マルティナとアノカは慌てる
アゼルの弟が来ていることに冷静になってない
「何か問題でもあったのか?」
「私ね!お父さんに内緒なのよ。八英雄になっているとか話してなかったから!」
「え?お父さん??」
キラは困惑する
なんでマルティナのお父さんがここで出てくるのか分からない
『どうやらアゼル殿とマルティナ殿は叔父と姪の関係なんですよ。私どもも先ほど知りました』
『はあ!!!?』
またもや皆は驚く
「いや待て!アゼル殿とマルティナ殿の種族は違うだろう?」
そう、アゼルの種族は魔神だがマルティナは女神という種族なのだ。
だから普通はありえないのである
魔神と女神の仲は悪いとキラ達人間の間では常識だからだ
「あ〜これは俺が説明した方がいいだろ。あの男と古い知り合いだしな・・・」
アゼルの弟との知り合いであるアノカは説明しようと考えたが既に遅し
その弟が会議中の部屋に入ってきた
「誰だ貴様!」
貴族の1人が言うと男は答える
「八英雄?の団長の弟でそこの馬鹿の父のルイ、突然の訪問についてはこちらの事情だ。すまないがそこの馬鹿と共犯者に用事がある」
黒髪の男が言う
マルティナとアノカは男を見て青ざめる
八英雄2人が青ざめて固まるとは思わなかったので王は皆の代表として対応する
「私が王だ。ルイだったかな?君の話は少しだけだが聞いたよ、我らが英雄八英雄の団長の弟でマルティナ殿の父とね」
「知っているのか。やはりこの国の情報網は昔から高かったが今もそれが劣ってないのはいいことだ」
『いや、今初めて知ったからね』
と心の中で思った皆
だがルイは昔のオリガット王国を知っているようだ
王はとりあえず話をしてもらう事にした
「では質問だ。何故マルティナ殿とアゼル殿の種族が違うのだ?」
キラが代表に質問する
マルティナの父であるルイならこの理由について知っているだろう
キラも気になっているみたいだ
キラの質問にルイは答える
「その話か。まあ、気になるのは分かる。答えてやるよ、マルティナが魔神の遺伝子より女神の遺伝子が多いからだ。言えば女神の血が濃いのが理由になる」
魔神と女神の間の子はマルティナが初ではない
キラ達は知らないがマルティナの前に数名程確認されていた
「必ず魔神か女神のどちらかの種族へ生まれるのが魔神と女神のハーフに起きる現象なんだ。この現象は魔神と女神の間の子だけではないと思うが俺が知っている限りでは魔神と女神の間の子くらいしか知らないな」
「事実だぜ。俺が生きている間にそのような話は聞いたことあるからな」
アノカも頷く
「なるほどな、だが魔神族と女神族は仲が悪いと聞いたがそれは違うのか?」
「それはいつの話だ?今から数万年以上前だろうよ。今はある程度仲は改善されている。現時点魔神王の息子の俺と最高神の娘妻が結婚しているからな」
「そうか・・・マルティナ殿は現魔神王と現最高神の孫・・・はあ?待て!それは事実か!?」
キラは処理できない情報に固まる
既に貴族は完治できない情報に固っていて役に立たない
いや、国家機密に相当する情報なのだ。仕方ないが易々と話さないでほしい
マルティナは驚くこと?と思っている
アノカはそりゃそうだろうと苦笑した
その話が正しいのなら八英雄は魔神に女神もいるのだ
いやまずアノカとゼルファートの種族が神という時点でおかしくもない
「他に話はあるか?」
「色々聞きたいが。アノカ殿これは事実ですか?」
「事実だぜ」
「・・・これはすごい話になるな。最高神と魔神王の孫か・・・」
これは神界でも問題にならないのか??とキラは後で教会の同僚達に聞く必要があると思った。
話を戻して終の帝国に対しての対策を皆で話すのであった。
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その日の夜
教会で
「ーって話だ」
『マジで言ってんのお前??』
知らなかったのかと思ったキラ。
流石の神の守護者達でも知らなかったらしい
「初めて知ったわ」
「いやマジで何があった??」
「おい!タルミエル!お前は知らないのか!!」
「私女神じゃないわよ〜」
「天使も知らんのかい!」
神の守護者達はキラの情報にめっちゃ困惑する。
今代の魔神王と最高神は何をしているんだ?と
「まず神界に普段いる人なんてこの中にいるの〜?」
序列 7位のタルミエルが言う
この中で神界に普段いる人なんていない
序列 10位は例外で
「ここは私が話すか、結論に言うと一部の神しか知らないのだろうね〜おそらく神とあの魔神は知ってそうだけど」
「神は知っているの?」
「アサシン経由でしょうね」
アサシンとは序列11位で情報収集に特化している
今は任務で普段はいないのだ
「ならあんた知らないの?」
序列12位のハルシカは序列3位のオリガット王国の初代王に言う。
この場で1番序列が高いこの人なら知っているだろう
「残念ながら私は知らない。だが今代の魔神王と最高神の仲がいいのは知っていた」
『知っているのかい!』
「流石初代王」
「まず、今代の魔神王と最高神は歴代の魔神王と最高神と比べて長い在位だからな。それとルイについては私の知り合いだ」
『はあ?』
初代王の年齢は知らないが何故初代王と知り合いなんだ??
「まず何年生きてんだよアゼルとルイってやつ」
「奴ら2人が生まれた時代はまだ私が神界にいた頃だからな。当時我らが神の配下になっていたのは序列1位と2位、5位、8位、9位、10位、11位の7人だった気がするが・・・」
「え?10位の貴方いたの?」
「昔からいたよ〜」
「お前人間じゃないのか。その当時から」
「あの頃はもう人間辞めていたよ〜」
「そうなのか」
「いや、人間を辞めて神になれるとかできるの??」
10位の種族は現在は神だ。元人間だが
「序列10位の貴方は本当に謎ね」
「いや、序列3位が謎でしょ。こいつ俺より経歴不明だぞ?」
お前も謎だぞと思ったキラ
「確かにオリガット王国一の図書館でもあまり書かれてなかったからね」
「何故私が疑われるのだ??」
「まあ〜とりあえず、知っている事吐け」
「遠慮しよう」
『1番ほしい情報があんたなんだよ』
「6位、7位、10位、12位、13位酷いな。私はそれなりに話したぞ」
「まあ、こいつが昔から秘密主義だからしゃ〜なしだけど」
「いいのかよ10位」
「こいつに勝てる人いるの?」
『・・・・・・』
この場にいる者では勝てない
「私に勝つことができるのは1位と2位くらいだろう」
「まず貴方の強さ知っている人いるの?」
「俺は知っているよ〜あとは1位から5位とこいつの前に配下になっていた人たちくらい」
「まあ〜私とサリエルより前だからね〜」
サリエルは序列4位の者
(なんか今回名前呼びが多くない??)
と思ったのはハルシカだけだった
その後この話は後回しにされた
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神界では
一つの大きな部屋にある王座を座っている黒髪の青年がいた。
黒髪の青年のところに皇帝の服を着ている男ーユウが来た
「何をしに来た?ユウよ。久しぶりに来たのはいいが俺は暇ではない」
「あはは!久しぶりだな。レイ、冷たいのは少し残念だよ」
レイーオリガット王国の宗教の神。
「お前の配下強いね。私の部下が瞬殺されたよ、まさか勇者を配下にしているなんてさ」
「あっそう、要件を言え。俺は暇ではない」
侵入者に興味ないのかレイは冷たく言う
「連れないね。まあ、要件は私達は戦争を仕掛ける」
そう宣言するユウ
「知っている。今更か」
「あれ?知っているのか」
「情報網はこちら側の方が上だ。それに今回の戦争でどうなるのかは予想できる」
「へえ〜その内容は?」
「言うと?」
「ふっ知っているさ。お前はそう言うのは言わない主義だし」
ユウは周りを見る
この場にいるのは2人。誰も従者を付けてない
「ここでお前が俺に対して戦いを選択するなら加減するが?」
「無理。断言するくらい無理だよ。それにお前に勝てる奴なんてそうそういないでしょうが」
「そうだが・・・はあ〜まあ、お前がどうするかは俺は知らん。精々頑張れ」
レイはユウに言って消えた。
「さらりと時を止めたなあいつ」
正直レイに勝てる方法が分からん。
呼吸するように時を止める化け物に勝てる勝算が全くない
「帰るか。神界にいたままでは光側に面倒なことをされる未来しかないし」
ユウは下界へ戻る
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少し離れた場所では
「・・・良かったのですか?レイ様」
魔神が紅茶を出す。
レイは椅子に座り、紅茶を飲む
赤髪の魔神ーラスト
魔神族最強の魔神で始まりの魔神だ
「いいさ。奴が仕掛ける戦争がどうあれと俺は知らんが光側が動くのは間違いないだろう。お前は魔界に行け。魔界くらいは守るんだぞ。お前の故郷だからな」
「了解しました」
ラストは笑う
戦争まであと一ヶ月
内容が変になった第8話。
なんか情報量が多いですが大丈夫ではないです
主人公登場がまだ3話?少なくね?
次回登場するかな〜