6話
今回の戦争はオリガット王国以外にも影響が出た。
北のベルカ王国
南のアシリア公国
それぞれの2国からもユウの存在を確認された
オリガット王国と同じく、戦争を仕掛けて登場して撤退
それにより、緊急事態として各国は会議を始めて対策をすることにした。
帝国の皇帝が現れるのは今までとは全く違う状況になった
ヴォールン族の存在の確認と15魔将の存在していたことの2つ
歴史の古文書でも存在をされていたと書かれていたがここ数千年存在を確認されていなかったため存在していないとされていた
その伝説の存在の登場と10年の空白の期間は世界に何か大きな影響を与えようとしている
そう考えて警戒するのであった
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帝国の帝都の城の中で
「王子よ・・・何故貴方が戦場で姿を現すのですか?」
黒髪ロングの者がユウに質問する
「ロックス。私は自由に行動しているだけだよ」
「はあ・・・それでいいのかよくないのか私では判断できないですが他の奴らになんで言われますかね」
「封印されているから聞こえないだろ多分」
ロックスー15魔将の1人でヴォールン族の王子で終の帝国の皇帝ユウの側近。
15魔将の副リーダーで実力は他の15魔将より強い
数千年前の事件により、15魔将やヴォールン族は人間と亜人によって封印された。
挙句には王まで封印されたのでユウが残りのヴォールン族を纏めて国を作ることになったのだ。
ユウらは国を創立なんぞ興味がなかったため一から国を作ると会う苦労をかけた
「本来我々なら人間達に勝てたが女神共の介入を許したせいで封印を許してしまったからな」
「人間にも強者はいましたが王子や私より弱かったですからね」
「今は英雄王だったか。あいつは強かったぞ、流石勇者と言ったところだな、だが私に勝てなかったが他の15魔将より強かったのは事実だ」
「王子、質問しますが何故奴は勇者の能力を持ってなかったのです?それと英雄王と呼ばれる理由になりますが勇者ではなく、英雄と言われている理由が私なは分かりません」
「今更かそれは奴が勇者として覚醒してないだけだよ。奴は無能力者だった」
「え?あの化け物が?無能力者?あり得ないでしょうよ。王子、冗談をやめてください」
「冗談ではないが・・・まず君は戦ったことないと思うけど」
「ありますけど!ならアレは剣技なんですか!?」
ロックスは英雄王の攻撃は能力の付与によるものだと思った。
通常、ヴォールン族は物理攻撃は効きにくく、魔法による攻撃以外にダメージは入らないからだ。
だが英雄王は能力なしで勝利したという事実。
「能力って・・・生まれながら持っているんじゃないのですか?」
「例外ではなく、奴が覚醒型だろう。それにオリガット王国に無能力者いるし」
「嘘でしょう?」
「世界からの管理から離れた特例の1人であるし」
「特例ですか・・・」
特例
本来この世界にある管理から離れた者達。例えば、能力が複数持ちや能力なし、その種族では持つことが出来ないはずの能力の獲得など常識ではあり得ないことができる者に指す
「私が知っている限り8人」
「そんなにいるのですか?」
多すぎません?と呟くロックスに笑うユウ
「これが現実だ」
「認めたくないですね。世界の管理に離れて存在している者がいるとか信じたくないですよ」
「信じないとか信じるのは君次第だ。私は事実を話したのみ」
王座に座るユウはロックスに命令する。
「次の戦争まで準備しろ。次はーーーとーーーだ」
「御意」
帝国がーーーとーーーに戦争を仕掛けるまであと2ヶ月
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その頃 天界では
「あの王子が動き始めたみたいね」
白銀の髪の女性は下界を見て言う
「ふ〜ん、ユウが動くのか。だが私には関係ない話だな」
金髪ロングに緑色の目を持つ男がユウを見て言う
本人は下界に何が起きても興味はないようだ
「いや下界が凄いことになるよ?いいの?」
「問題ない。これは地上の者達に任せるのが私の判断だ」
「まあ・・・貴方様が言うのなら分かったわ。ソラ様」
「シルバルト、私の判断にすぎない・・・それにここの上層部は信用できないからな。クソでも言っておく」
「む!私達女神が信用できないと?喧嘩売っているわね」
「私が動けば上層部以外全滅は簡単にできるが?やろうか?」
「遠慮します・・・」
女神が絶滅危惧種みたいな立場になると困る。
それに上層部も彼に相手できない。
女神の創造神 光の始祖様以外に勝てる相手はいなく、この世界の管理を任されている者の1人だ。
戦争なんてこちらが勝つとしても被害が大きくなる
「それでは私は神界に戻るとしよう。次は面白いことになるよう祈る」
ソラは消えた。
居なくなったことにため息するシルバルト
「光側の戦力弱すぎでしょう・・・世界の管理している者達の半数以上は闇側なんておかしいでしょうが」
昔から世界バランスなんて存在していない。先程の男は闇側の男だ。
ソラ、聖騎士の始祖で邪神ラプラスによって生み出された魔王の1人。
魔王にならなかったとは言え、実力は邪神以上と言われている。
本来それに対抗する勇者は存在しているはずだがこちらの判断ミスにより、今勇者はいないのだ。
それに闇の始祖の戦力のトップクラスは光の始祖様に勝てる者が3人もいる。
異常と言える闇の始祖の戦力だが世界を滅ぼすなんて興味ないのが良かった。
もし、世界を破壊する意思を持っていたら間違いなく滅んでいたと言える。
そんなことをつまらないと考えて自分達がやるべきことをちゃんとしているため大きな問題はないのだ。
こちらとしても嬉しい話ってわけ
「でもね〜もう少しバランス考えてくれないかしら」
こっちは社畜レベルの仕事で日々大変なんだわ
労働がくそというサラリーマンの言葉に賛成するほどの忙しさがある。
仕事を辞めたいくらい
「地上で何も起きなければいいけど」
シルバルトの願いは叶わない。
次の戦争で物語は進むからだ
それによってさらに忙しくなり、発狂して過労で倒れる未来が来る
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オリガット王国の王城では国の重鎮達が集まって会議を始めていた
王からの神からの神託・・・
それにより、更に会議は続いてしまう
大問題の発生だ
次の戦争は今まで以上に厄介であると思われる
「王よ。どうしますか?他国との連携して帝国を攻めるとか?」
「駄目じゃろ!メカル伯爵!今まで何度も侵攻したが全て失敗しておるのだぞ!!それにあの皇帝がヴォールン族の王子なら被害が大きくなる!」
「では次の戦争に備えて戦力を集めることにしますか?」
「それしかないのか・・・いや、他の方法も考えないといけない」
各領地の戦力を鍛える方針と共に八英雄を集結させる。
つい最近、八英雄団長の存在が確認されて戦争が勝利
あと残りの6名の場所は不明だがここで王が言う
「私、第13代オリガット王からの意見だ。あと残りの八英雄全員を集める時間はない、おそらく次の戦争まで集まりきれないだろう」
『・・・・・・』
「私からは各国からの要請をするしかないと思う」
「要請ですか?」
「確かにこの国に居ないのなら他国にいる可能性は大きいですな」
「では、マルティナ殿どうしますか?」
王の後ろで座っている黒髪ロングの女性ー八英雄の1人
マルティナに声をかける王
「そうね。それと私が探しにいくのもアリじゃない?」
「アテは」
「2人だけ場所が分かるわ。あとは不明、故郷にいるとか噂があるけどあと残りは故郷なんてもうないし・・・場所は不明ね」
「そうですか・・・」
「ただ、マルティナ殿に探しにいく間にアゼル殿がここに来るのでは?」
「否定しない」
「否定しないのですか・・・それとあの方も仲間の場所は知っていると思うので」
「だがそれはいつなのだ?」
「2ヶ月後だろう。あそこにも問題が起きておるからな」
「遅い!それでは戦争が始まってしまうぞ!!」
時間の余裕がない
会議の外では何やら騒がしい
「何やら騒がしいな」
「おい、そこの兵士!外に何が起きている?」
「はっ!確認します!」
「いや、必要ない」
兵士が扉を開けると男がいた。
「・・・何者かな?君は」
王は男に言う
男の正体を気づいているのか少し笑っている
「八英雄の1人アノカだ。オリガット王国が八英雄を必要にしているみたいだから来た。何か問題でも発生したのか?」
3人目の八英雄が来た
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「何処だ・・・兄は」
アゼルとは別の異界ゲートから出てきた男。
「1週間経ったのにまだ王都に行ってないのか・・・全く、反省しているのか分からん。もう一度会ったら説教だな」
そう言って男はオリガット王国の王都へ向かう。
第6話が終わりました。
変な話ばかりですがご理解よろしくお願いします
今回新たに出てきた男はある男の弟です!誰でしょうね?