12話
そんな神の質問に適当に返事をしながらも俺は次の話の展開を考えていたのです。
『じゃ、次は魔物の強さと魔族の強さと魔王の違いを教えておくれ……』
と言われたので答えようとしたところまたしても女神が登場してきたのです!
(なんでこいつは空気を読めないのか不思議だよな……まったくもう!)
「神様は空気なんて読む必要ないのよ!」
と彼女は言うのだ。
「それはそうとあなたは何者ですか?」
と言う俺の言葉に、
「私はこの世界を創造せし創世の女神なのだ」
と自称女神様が言う。
その言葉を聞いた邪神様が驚いた様子でこう言ってきました。
「この世界を作ったとは一体……どういうことだ?」と。
それに対して自称女神様が説明し始めるのだ。
「ふふふ。私はあなたの想像を超える力を持った女神なのよ」
(なんかまた面倒なことが始まりそうな気がするのは俺だけなのか?)
「ふふふ」
『それでお前がこの世界の神だという証拠はあるのか?!』
と神が尋ねる
「ふふふ、信じてくれないのなら見せてあげましょう。これが神の力です!!」
『おお、素晴らしい……力がみなぎるようだ。疑ってすまなかったのう……』
「わかればいいのですよ」
「ふふ」
「ふふふ」
「あははは」
(あれ、おかしいぞ。何か話がおかしな方向に向っているような……)
俺は嫌な予感を感じて二人の間に割って入ることにしたのだ。
「あのーちょっといいでしょうか……」
(やっぱりこうなったか……まあいいけど。)
『なんだ!お主は!わしとこの娘の邪魔をする気か!!』
といきなり怒鳴り始めた神に対して俺はこう言ってしまうのです。
「あんた誰だ!?」(何なのよこのおっちゃん!せっかく良いところだったのにー)
「私は邪神だけど!?」




