1話
ある日俺は事故に遭遇し死んだ。
普通に会社に出勤しただけなのに信号無視したトラックに呆気なくだ。
家族には何も残せず、親友にも遺書なんてものを書く暇もなく死んだ。
そして次に目を覚ましたのは真っ白な空間だった。
「どこだここ?」
「ここは転生の間じゃ」
「誰だ?」
声のした方に顔を向けるとそこには白い髭を蓄えた老人がいた。
「わしは神じゃ」
「……まさかとは思うけど俺を生き返らせてくれるのか?」
「その通りじゃ」
「俺は死んだんだろ。元から死ぬ予定だったんでは?」
「まあ、元の世界では無理だからそこでは無い世界にだがな」
「そういうことですか」
「なにか転生する時に必要なものは?」
「そうだな……」
というやり取りをしていて
いま俺のいる所は
1軒の家が建っている場所。
そこで俺は農耕をして暮らしている。
『農耕をしてのんびり過ごしたい』
と神様にお願いしていたのだ。
農耕に必要な道具は用意してくれたのでそれで
自宅前を農地にしていた。
土を耕していく。
そして川から水を汲み上げ
耕した土に水をあげる。
すると芽がてできて苺が成ったのでもいで食べる。
苺は甘酸っぱい味わいで美味しかった。
もうひとつの畝からはじゃがいもが成ったので収穫する。
3つ目の畝からは玉ねぎが成る。
四つ目の畝からは人参が成る。
次の日
兎、牛、豚が数匹やって来て
家畜とした。
その次の日は
鶏がやってきたので家畜とした。
やがて鶏が卵を産み
ほかの家畜達も増えて行った。
肉も入手可能となった。