4 小田修二
「っっっっザケんな!!!!!テメェ本気でブッ〇すぞ!!!」
……えっ?あれ高山さんだよな…?え?何?どうなって…?
「えぇっ?高山?…ホントに高山?」
美香も呆然としている。…わかる。
「小田君に嘘告だぁ?!っザケてんじゃねぇ!!!!あんなてん…純粋な人に対してする事じゃねぇだろーが!!!!!!!!」
ん?美香が俺に嘘告白…?もしかしてそれで怒ってるのか?…にしても本当にこれ高山さん?
「はぁ?なんか口調がイキっちゃってるけど、所詮高山でしょ?アンタに関係なくない?」
「あぁ?!関係あるんだよ!!!」
「いや、無いっしょ、高山お前、ちょっと人気があるからって調子乗ってんなよ?」
「イヤ、テメェが関係ねぇんだよ!!!ちょっと黙ってろ!!!」
「え~?もしかして高山って修二の事好きだったり?趣味悪~い。」
「…テメェ、マジで〇すぞ?!好きだったら悪ぃかよ!!」
え??…いやいや…えぇ?マジで???高山さんが俺の事を…?
「だってあんな根暗でドジな男のどこがいいって言うの?」
「根暗じゃねぇ!!!クールだ!!!そんで優しくてドジって可愛いしかねぇだろ!!」
「趣味悪~。あたしには全然わかんな~い。」
「ンなこともわかんねぇのかよ!幼馴染の癖に!!趣味悪ぃのはテメェだろーが!!」
…高山さん…。
「うわぁ、好きな男の為に怒っちゃった感じ?調子に乗ってるとヤっちまうぞ?」
「へぇ…?面白れぇじゃねぇか!!兄貴たちには勝てねぇけど私も弱くはねぇぞ?!」
「え~何~?お兄ちゃん助けて~って?ダサ~い!」
「……あれ?高山……兄貴……?おい、もしかして兄貴3人いるか?」
「あぁ?!それがどうした!!!!」
えっ?もしかして……あの高山3兄弟?!
「…マジか、お前高山3兄弟の妹かよ……。」
「えっ?何?高山3兄弟って?」
「知らねぇのか?何年か前にタチの悪い半グレなんかを片っ端から狩ってたヤベェヤツラだよ!」
「えっ?半グレを?そんなにヤバいの?」
そう、俺たちの世代では有名な話だ。妹がいたのか…。それが高山さんだなんて…。
「…兄貴たちはこんなんで出張って来ねぇよ!!私が相手してやっからまとめてかかって来い!!」
「まっ待ってくれ!俺は高山と揉める気は無い。勘弁してくれ!」
「………ふん、残りの奴らはどうすんだ?!」
「お、俺も揉める気はない!許してくれ!」
「私も!」
「アンタはどうすんだよ?」
高山さんが美香に問いかける。
「わ、わかった!高山とは揉めたくない!ごめんなさい!」
「じゃあ、嘘告なんてしねぇな?!」
「う、うん。しない!」
「…それから私の事、誰にも言うなよ?言ったらマジで潰すぞ?!」
「「わかった」」
ヤバい、理解が追い付かない。
美香達は帰って行った。俺も見つかったらマズいか…。気づかれないうちに
「えっ?小田君?!」
…高山さんに見つかってしまった。