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俺と幼馴染と高嶺の花  作者: にやり
3/5

3 高山華

私の名前は高山華。高校2年生。


私の家族は母親が若くして病気で他界しているので、父と、兄が3人。


男ばっかり。小さい頃は兄たちと仲が良く、友達も男の子ばかりだった。


そんな環境で育ったせいか、小学校の5年生くらいまではよく男の子と間違えられた。


恥ずかしながらその位までは自分の事を「おれ」って言ってた。


小学6年生になるとさすがにまずいと思ったのか、父から大分注意された。


それからは近所のお姉さんを手本にして、女の子らしくするよう気を付けた。


身嗜みはもちろん、言葉遣いもお姉さんに教わり大分変わることが出来た。


すると中学校では私の名前から連想出来るって言って「高嶺の花」なんて言われるようになった。


それは高校でも変わらず、私は大人しい性格だと思われている。


ボロが出ないように気を付けていたらそうなっていた。


ただ今でも兄たちと喧嘩になったときは兄たちと同じような口調になってしまう。


感情が昂るとしょうがないね。


高校に入ってしばらくした頃、街中で小田修二君を見かけた。


1年生の頃は違うクラスだったので、正確には名前は知らなかったけど学校で見たことあるくらいの認識だった。


その小田君が道の段差で困っている車椅子のお爺ちゃんを手伝っていた。


…へぇ、自然だったな…。お爺さんと会話してる時の笑顔、可愛かったな…。


ちょっと気になって小田君を目で追っていると、近くの本屋に入ろうとしていた。


小田君はしばらく直立で立っていた。…あれ?その店って自動ドアじゃなくない?


気付いたのか、小田君は顔を真っ赤にしてドアを開けて店に入っていった。


っっ!!!!!!!!可愛えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!なにあれ?!


可愛すぎる!!!!!!!オジサンを萌え〇す気かね?!!!ヤベェ!!!ギュってしてぇ!!!!


…イカン、鼻血出そう、落ち着け私。


次の日、小田君について友達に聞いてみた。成績優秀でクールでかっこいいと人気なようだ。


ふふっ、甘いな君達。それだけじゃあないんだよ、小田君の魅力は。


何といってもあの時見たあの可愛い笑顔!!!!!そしてクールなのにドジしちゃって恥ずかしがってる表情!!!!!!!


天使か?!!!そう!!!!天使に違いない!!!!!あー!!!!!抱きしめてペロペロしてぇ!!!!!


……いかんいかん、ちょっと鼻血出た。ここは学校だ。取り乱してはならない。



2年生になると小田君と同じクラスになれた。


ッしゃあっ!!!!!!神様ありがとう。


あ~、小田君の授業を真剣に聞いてる横顔、かっこいいなぁ…。


あ!!消しゴム落として取ろうとして机に頭ぶつけた!!口元隠して恥ずかしがってる?!!!!


可愛えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!マジ天使!!!!!!!!!


ヤッベェ、小田君お持ち帰りしてぇ!!!!!持って帰って全身クンカクンカしてぇ!!!!!


いかんいかん、また鼻血出て来て、隣の席の子に心配されちゃった。



同じクラスになれたけど、なかなか距離が縮まらない。朝の挨拶は頑張っているのに…。


そんなある日、隣のクラスの男子から校舎裏へ呼び出された。


また告白かな…。私には好きな人がいるんだけどな…。


告白を断り、相手が帰っていくのを見ていると、ちょっと離れたところから4人組が騒いでいるのが見えた。


あれは…。同じクラスのうるさい連中か…。確かあの美香って子は小田君の幼馴染だったかな?私の調査によると。



「うん、あたし小田修二と実は幼馴染なんだよね!アイツドジでカッコ悪いのに何か人気あるしさぁ?


クール気取ってるから、アイツに嘘告して慌てるトコ見たくない?」






















っっっっザケんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ブッ〇す!!!!!!!!!!!!!!!!!



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― 新着の感想 ―
[一言] ヒロインの脳内での発想が、男手のみで育てられた事だけが影響してるとは思えないほどのオッサンっぷりなんですが……w
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