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俺と幼馴染と高嶺の花  作者: にやり
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2 中里美香

「ねぇ、もっとオシャレとかしようよ!ただでさえ修二は暗いんだから、見た目だけでもさぁ!」


「いや、…俺は興味ない。」


中学の頃、修二に変わって欲しくて提案したが、そっけない返事を無表情で返されて終わった。


せっかくアドバイスしてあげようと思ったのに。


修二との出会いは小学校まで遡る。


小学校の頃、転校してきた私は最初友達作りに苦戦していた。


近所だった修二のおばさんとお母さんが仲良くなったのをきっかけにあたし達も仲良くなった。


修二は無口な子だったが、勉強が出来、皆に優しかった。


そんな修二を中学までは好きだった。修二はクールでかっこいいとみんな言っていたから。


恋心を抱いていた私は中学2年の春ごろ、修二とデートをした。


多分修二はデートだとはわかっていなそうだったけど。


「ねぇ修二、私をエスコートしてみてよ!」


「エスコート?何するんだ?」


「明日私を遊びに連れてって!修二がどこ行くか決めて!」


「…わかった。」


結果は散々だった。昼ご飯を食べる予定だったお店は定休日、遊ぼうとしていた場所では混雑していて2時間待ち。


しょうがないからと行った大きめな公園では、犬にオシッコをかけられていた。


修二はドジでカッコ悪かった。


その時から修二への興味は無くなった。


まぁ、最初から明るくて可愛いあたしと根暗の修二じゃ合わなかったんだ。


でもなんか気に入らないなぁ。あたしとずっと一緒にいたのに告白もしてこないんだもん。


あたしみたいな可愛い子が一緒に居たら好きになるんじゃないの?


中2から現在まで疎遠になっていたものの、それだけは引っかかっていた。



今日は放課後暇だったからいつもの4人で校舎裏で駄弁っていた。


「そういやぁ、美香さぁ。こないだの罰ゲームまだやってなくね?」


「そうだよ!また今度にしようって言ってそのままじゃん!」


「そうだっけ?もういいんじゃない?」


「だ~め!逃げようったってそうはいかないよ!!」


「えぇ~?何すればいいワケ?」


「う~ん、…あ!嘘告白とかいいんじゃね?」


「えぇ?嘘告?…ん?そっか。面白いかも。」


「お?やる気?」


「うん、あたし小田修二と実は幼馴染なんだよね!アイツドジでカッコ悪いのに何か人気あるしさぁ?


クール気取ってるから、アイツに嘘告して慌てるトコ見たくない?」






「っっっっザケんな!!!!!テメェ本気でブッ〇すぞ!!!」



後ろから誰かが怒鳴りながら近づいてきた。



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