きっかけ
僕は五月雨・如月。僕はひょんな事から、公家・飛鳥という少女に出会った。驚くことに、彼女は他の人から全く見えないらしい・・・。まあ、僕は見えるのだが・・・。そんな僕は飛鳥の為に、協力することになったのだけれども・・・。
飛鳥が家に来て1時間以上経ったのだが、まるで解決の糸口が見つからない・・・。
というよりも、飛鳥はさっきから食べてばっかりだ!本当に解決するつもりはあるのだろうか?
しかし、あまりにも食欲が凄くて、止めるに止められなかった。
おいおい・・・このほそっちい体のどこにこんなにはいるんだあ??もしかして、天罰が下ったのだろうか?でも食べ過ぎたくらいで見えなくなるなら、この世界の5/1の人達は見えなくなるんだろうしなあ。そんな簡単なことではもちろんないのだろうけれども、どうしても分からない場合は人間は現実逃避したくなるものだ・・・。
そんな下らないことをけっこう真剣に考えていると、飛鳥が
「おかわり!」
と叫んできた。
飛鳥の半径1M以内には非常に健康によろしくない物が散らばっていた。
簡単に言い直すと、スナック菓子の空き袋が山となっていたのだ。
その惨状を改めてよく見ると、やはり天罰が・・・。そう考えてしまいたくなるような惨状であった。
「飛鳥・・・そろそろ本題に入ろう・・・。」
半分以上呆れた口調で言ったのだが、飛鳥は反省の色のかけらも見せなかった。
「飛鳥!いい加減にしろ!早くしないと親が帰ってくるじゃないか!」
かなり大きい声で怒鳴ってしまった。
「わかったわよう!なにもそんなに大声出さなくてもいいじゃない。私だってそろそろ話ししようと思っていたんだから!」
いやいやいや・・・!口の周りいっぱいにスナック菓子のカスを付けている人が言っても、なんの説得力もないですから!
そう言いたい気持ちを押し殺して、僕は話を先に進めることにした。
「で?夏休み中になんかなかったのか?」
「何かって?」
そう聞き返されても、良い例え話など僕が持っているはずもない。
会話が切れてしまった。
しばらくして飛鳥が、何か思いついたような顔をした。
「何か思いついたのか?」
「ううん。思い出したの。理由があるとすれば、神社に行ったことかしら。あの時、何か背中が重くなったのよ。それから数日間、なまりのように背中が重くなったの。それが、始業式の二日前のことよ。」
「じゃあ、霊的な仕業なのか?」
「そうでしょうね。全くなんで私なの?あの時家族みんなで行ったのに・・・。」
なんかどこかで聞いたことのあるような・・・。
「飛鳥の身体が、霊とシンクロしやすい身体なのかもな」
そのようなことをチラッと小耳にたまたま挟んだことがある。
「シンクロ?見ず知らずの霊にシンクロされるなんて、いい迷惑だわ!」
「とりあえず、その神社に行ってみるしかなくないか?ここでうだうだしているよりは、少しはましな情報を得られるだろう」
「でも、今よりもっとひどくなったらどうしよう・・・。シンクロしやすいなら、余計ひどくなりそうじゃない」
僕はその点は全く心配していなかった。
「大丈夫だよ。要は、シンクロ出来なくすりゃいいんだろ?」
その僕の言葉には、飛鳥は少しも信用していないようだった。
なかなか話が先をみようとしなかったのですが、ようやく、なんとか見えそうです!!