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短編集/feat.AI  作者: トミタミト/feat.AI
8/24

カードバトラーSHIN

俺の名前は「愛徒真あいとまこと」。

カードバトラーSHINとして、名を馳せている生粋のデュエリストだ。


俺はトーナメントで数々の強敵を打ち負かし、ついに決勝戦でライバル「勇気無謀ゆうきむぼう」との闘いに挑むこととなった。


「待っていたぜ無謀!お前とのデュエル楽しみにしてたぜ!」


「ふぅん、その余裕いつまで続くかな?」


俺たちはデッキをシャッフルして5枚のカードを手札に加えた。

「さぁて、まずは先攻後攻を決めようじゃないか」

「ああいいぜ! 俺が先行だ!」

「いいだろうかかってこい!」


「「カードバトル!AID~!ファイト!」」


カードバトル「AIDSエイドス」。

巷で流行っているVRシステムを使ったリアルタイムカードバトルだぜ!

ルールは一見複雑だが、初心者でも楽しめるくらい簡単そうで、やっぱり複雑だぜ!


そして今日はそんな人気のカードゲーム大会の決勝戦!

会場が盛り上がらないはずがないぜ!


「俺のターン! ドロー!モンスター召喚! イベリコ豚の怪盗! 先制攻撃!」

「ふぅんっ!?いきなりとは驚いたぞぉ!?」

モンスターが勇ましく突進する。


しかし無謀は冷静に対処した。

「手札より効果発動!『唐突に盾』!このカードは相手の攻撃を一度だけ無効にする!」

「くそー、無効化なんて姑息な真似をしやがって!」

「それだけじゃないぞ? さらに手札より魔法カード発動!

『業務用扇風機』!」

「なにぃ!?しかも業務用!?」

業務用扇風機によってフィールドに大きな竜巻が発生し、場にいる全てのモンスターを吹き飛ばした。


「ぐああっ! モンスターがいなくなってしまった……カードをセットしてターンエンドだぜ!」

「ふはは、どうしたSHIN! フィールドががら空きじゃあないか!」

「仕方ないZE! さあ、お前のロードをみせてみろ無謀!」

「言われなくても言われんで良いわ!」


SHINは無謀にターンを渡す。 

無謀はカードをドローし、メインフェイズを開始する。


「良い手札だ!私は手札から『おでん屋さん』を発動! 1000ポイントライフを回復する!」

「いきなりライフ回復だと!? 」

「そして手札からモンスターを召喚!

『大根侍』! 攻撃!」


大根侍の攻撃!

ラディッシュスラッシュ!


「うわぁあああっ!!」


ぴろぴろぴろりろり♪

【HP】-2000


SHINはダメージを受ける。

「まだ終わらないぞ!

『おでん屋さん』の効果により相手が2000以上ダメージを受けた時、

さらに大根侍は相手プレイヤーにダメージを与えることができるのだ!」

「なにぃ!?」

「食らえ必殺の一撃!」


大根侍は大根刀を振りかざす!

ダイ・ソウル・隠し包丁ステルスカッター


「ぐうううっ!! まだまだぁあああっ!!!」

「何!?」

「俺はセットしていた罠カード発動! カウンタートラップ!『痛い目見ちゃった』!」

「なんだと!?」

「これでダメージは半分になる!」


ぴろぴろぴろりろり♪

【HP】-1000


「そんな馬鹿な!?」

「さらに手札より魔法カード発動!

『痛み分け』!」

「しまった!」

「これにより互いのプレイヤーは互いに1000ずつダメージを受ける!」

「ぬおおおっ!?」


ぴろぴろぴろりろり♪

【HP】-1000


「くっ! 回復した分が元に戻ってしまった! ターンエンドだ!」

「どうした無謀! 場ががら空きだぜ!」

「ほざけ……! ほざくな小僧!」


無謀はSHINにターンを回す。


「俺のターン!、俺は手札から魔法カード発動!

『死にかけの猫』! このカードは500ポイント支払うことで自分のデッキトップ5枚の中から1枚を墓地に送ることができる! そしてそのカードを特殊召喚できる!」

「なんというコンボだ!?」

「ただし召喚されたモンスターは破壊される!

『泥臭え犬』、爆☆殺!」

「な、なんだと!!」

「そしてこの効果を使用したターン、自分はもう一枚カードをドローすることができる!

さらにそれが同名カードだった場合さらに1枚ドローが出来る!」

「ドロー強化か!?」

「その通り! ドロー! よしきた!『牛丼屋さん』! そしてドロー!

『牛丼屋さん』! ドロー!『牛丼屋さん』! ドロー!『豚丼屋さん』!これは牛丼屋さんと同名カードとして扱う!

ドロー!『豚丼屋さん』! ドロー!『焼き芋屋さん』!  打ち止めだ!」

「何枚ドローする気だ!?」

「でもこれでコンボパーツは揃ったぜ!いくぜ! まずは手札からモンスターを召喚!

『牛丼屋さん』!」

「ふぅん!そんな雑魚カードで何が出来る!!!」

「そして手札から魔法カード発動!

『牛丼の具』! このカードは牛丼屋さんがいるとき相手のデッキの上から5枚のカードをランダムに裏側表示で除外する!その後、俺のデッキの一番上のカードを公開する!

『牛丼の具』!」

「ま、まさか!?」

「『牛丼の具』! こいつはデッキからリバースした時、相手プレイヤーに300ポイントダメージを与えることができる!食らえ必殺の一撃!

ツユダーク・トクモリマシマシフレア!」


「ぐああああああ!!!」


ぴろぴろぴろりろり♪

【HP】-300


「まだ終わらんぞぉぉぉぉ!」

「望むところだあああああああああ!!!!」


観客は俺たちの息もつかせぬ攻防にヒートアップする。


「俺はさらに牛丼屋さんを通常召喚!そして手札から魔法カード発動!

『生卵』! 」

「なにぃ!?生卵だと!」

「これで準備は整ったぜぇえ! 行くぜ! 2体の牛丼屋さんと生卵を融合!

いでよ、『大盛り生姜乗せ肉増しネギ抜き』!!」


ピッカァーーーーアァアン!!!


「なんだと!?なんて贅沢な!」

「これが俺の新必殺技だ!!」

「やれー!SHIN!!」

「行けー!SHIN!!」

「いくぞ!無謀!くらえ!!必殺の一撃!

ビーフストロングパニッシャーーー!!!!!!!」


ぴろりろりろろろろ♪

【HP】ー6000


「ぐああっ! くそっ! だがまだ負けん! お前はもう攻撃できない!」


「それはどうかな?」

「なにぃ!?」


「甘いぜ無謀!俺は速攻魔法発動!

『超早食い』!」

「なんだと!?」

「このカードは自分の場のモンスターを一体リリースすることで発動できる! このターンの間、俺は相手の墓地のカードで攻撃できる!」

「なっ!なんだってー!?」

「俺は『大盛り生姜乗せ肉増しネギ抜き』をリリースし、墓地の『大根侍』を指定!さっきのお返しだ! 必殺の一撃!」

ダイ・ソウル・隠し包丁ステルスカッター!!!!」


ズバッシュズバアアアアアーポゥオォーーーン!!!!

ぴろりろりろろろろ♪

【HP】-2000


「うおおっ!!くっ!これで俺のライフは0……! ここまでか……!」


「よっしゃあああ! 俺の勝ちだあああああ!」


WINNER SHIN!!!


会場が割れるような歓声に包まれる。

「やったぜ!勝った! 勝ったんだ! 」

俺はガッツポーズをして勝利を噛み締めた。

「おめでとう! 君の勝利だ!くやしいが認めよう!」

「ありがとう無謀!」

「いい戦いだったぜ!」

砂利サトシ祭璃マツリ、そしてダニエル……! みんな……!

感無量だぜ!」

俺達は握手を交わし、健闘を称えあった。

「そうだ! 約束通りこのカードを渡そう!」

「おっ! ついにゲットだぜ!」

「これは『ニンニクマシマシアブラカタメ』のカードだ! なかなか強いぞ!」

「サンキュー! 早速使ってみるぜ!」

「じゃあ私はこれで失礼しよう。また会おう!カードバトラーSHIN!!!」

「ああ! ありがとな!」

こうして俺は新たな仲間とともに次なるステージへと旅立った。


「次はどんな敵が現れるのか楽しみだぜ!」


カードバトラーSHINの戦いはまだまだ続く。

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