第一章最終話『“蒼天”夜桜凛堂2』
そう。私の準備はもう既に終わっているのだ。
その準備は何か。……それはこれから説明していこう。
ーー私が狙っていた事。それは、私が火竜を倒す上で必要な事であり、一流の異能力者ならば、必ず起こる現象ーー「派生」ーーである。
「派生」。それは、異能力者もしくはモンスターが試行錯誤していき、その結果、派生という現象が起こり、異能自体が発達するのだ。例えば、火竜の灼火山突や、炎之息も、派生の一種である。
そして、今私は“既に準備は終わった。”と。そう言った。つまりはもう、派生は完了してるんだ!
凛堂「さぁ、私の力を刮目しなさい!火炎操作派生‼︎C級派生!、、、“蒼天”‼︎」
私は人差し指の先から、膨大な熱量を持った、蒼く輝くエネルギー弾を地下から少しづつ少しづつ火竜の足下に近づけてゆく。
町人A「は?全く何も起きねぇじゃねえか?」
受付人「確かに。さて、そろそろ火竜も黙っていないんじゃないですか?」
私はそんな外野の声すらも聞こえない程、“蒼天”の操作に集中していた。
ーー七分後ーー
今丁度、私の操作を終えた。後は放つだけ。
私は、人差し指をクイッと上げ、動鍵を引く。
と、同時に、“蒼天”が天を昇る‼︎蒼き二つの柱となって、火竜を貫き焼き尽くす。
凛堂(想像してたよりも強いな。……)
受付人「………………え?」
町人A「……………………はい?」
凛堂「えーっと、hランク試験クリアでいいんでしたよね?」
受付人「は、はい。おめでとうございます。凛堂さん。そうですね。皆さん!異名つけませんか?凛堂さんに。」
町人A「は?」
町人A、B、C「無理。」
受付人(まぁ、今まで散々痛ぶってますしね。……)
受付人「はぁ。なら、“蒼天”とてもかっこよかったですし、“蒼天”夜桜凛堂なんてどうでしょう?」
凛堂「あ、それでお願いしまーす。」
受付人「軽っ⁉︎……まぁ、分かりました。そうさせて頂きます。」
ふいー。なんとか一章終わらせれたー。
あ、ブクマ、評価お願いします!




