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悪夢の実験場  作者: 焼き芋さん
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スライムのマリン

マリンは人型になり町を歩いていた、翔太の通学路にある小さなトンネルをぬけると、穴が空いていてハシゴがあった。


「ふぅん、こんなの作っていたのね

何があるのかしら」


マリンはハシゴを降りて砂漠の世界に入った、砂漠に線路があり不思議な感覚だったがマリンはただ線路の上を歩いていくだけだった。


その時…


シュッポッシュポッと音を鳴らしながら大砲を積んだ蒸気機関車のようなものが走って来る。


しかしその蒸気機関車は突然マリンに向かって大砲を発射したのだ。


「きゃああぁっ!!!」


砲弾は一度に三発、マリンは叫びながら大砲の一斉砲撃を受ける。


砲弾は大爆発し、マリンは爆風に包まれた。


「なーんちゃって♪」


しかし…

何事もなかったかの表情でマリンは線路の上にたっていた。


列車はマリンに向かって突っ込んでくる、しかしマリンは気にもしない様子で列車を見つめていた。


そしてマリンが衝突する瞬間、列車が目の前に突然現れた水色の壁によって飲み込まれ消えてしまった。


「まったく、砂漠の中にグールの国でも作るつもりかしら、気持ち悪いわねぇ…」


空を見ると戦闘機と思われる物体が何十、何百、何千と飛んできた。

そのすべてにグールが乗っているのだ。


先頭の列の戦闘機がマリンに向かってミサイルを発射してくる、しかしマリンは避けない。ミサイルは直撃して大爆発を起こした。


「まったく…ひどいことするわね、対話する意思はないのかしら」


しかし相変わらず無傷で何のダメージも受けていないマリンだった。

ミサイルは次々飛んできてマリンをねらってくる。


何十発ものミサイルがマリンに直撃し大爆発を起こしているがマリンは無傷で歩いていた。


まるで無敵の防御でもあるかのように、マリンには傷一つつかなかった。


「あーうっとおしい、さっきから雑魚の癖に少々調子に乗りすぎじゃない?」


マリンは無意識でスキル「威嚇」をした。

空を飛んでいる戦闘機が一斉に自爆を始める。

その爆発から逃れられる戦闘機は一機もいない。


「まったく、実力差がわからないからこうなるのよ…」


爆発後、助かった戦闘機はいなかった。


「さて、グールの王様はどこかな~?」




━━━その頃━━━━



「私の国で被害報告がありました…

侵入者が現れたようです…見たこともない赤髪の女剣士に我が最強部隊が全滅させられたと…

女剣士は無傷だそうです…」


グール・ナイトメアが職員室で慌てている。


「状況から察するにスライムだと我が輩は思う…

つまりはスライムも剣士クラスの実力者であったという事…であるか…

して、どのようにやられた?」


シャドウ・ナイトメアが暗い表情でいすに座りながら質問する。


「我がグール軍が所有する戦闘機およそ七千機のミサイルで攻撃しましたが無傷…戦闘機は全て睨まれただけで空中で突然爆発したそうで…」


「ふむ、そんな魔法は聞いたことがないな…

というかスライムってそんなに強くなるのかな?」


闇子の視線は2年2組担任スライム・ナイトメアに向いていた。


「闇子様、可能性としてはどこかでそういった能力をコピーすれば強くなる可能性はあります。

例えば絶対防御的能力と相手を爆発させる能力をコピーすればあるいは…

しかしそのような能力が本当にあるのかは不明ですが…」


それを聞いて闇子は考え始める。さらにグール・ナイトメアが話を続ける。


「その後も砲撃可能な蒸気機関車や戦車で攻撃を繰り返しましたが、砲弾や銃弾では女剣士に傷一つつけられず…

一定の距離を近付くとすべて爆発したと聞きました…」


「近付くと爆発…であるか」


シャドウが脅えていた。


「そしてたった今、彼から連絡があり…全ての駅も街も跡形もなく消滅し…おそらく自分だけが生き残りだと…」


グール・ナイトメアの部下のグールが職員室で言葉は話さず無言で頷いた。


「まさかこれほどとは…

グール帝国はたったひとりの女剣士に滅ぼされてしまいました…もう…涙が止まりませんよ」


涙を流しているグール・ナイトメア…


「グールよ…悲しいが、闇子室長さえいればやり直せるのである、その事はわすれるな」



━━そして翔太は━━━



仮病を使い学校を休んで部屋で過ごしていたが、

今日はユウトに飯に誘われ、近くのレストランに向かった。


「いやぁ、やっぱりこの世界はいいなぁ!

飯も美味いしおかずも豊富だ!

ところでマリン、砂漠の世界はどうだった?」


ファミレスの席で肉をガツガツ食らいながらユウトが喋っていた。

人型になったマリンもパスタを食べていた。


「別の次元に作られた砂漠の世界にグールが数万匹いたわ、雑魚だったけど対話する意思もないし攻撃してくるから全部倒しておいた。

グールの町もあったけど、住民が襲ってきたから建物ごと全て食べておいたわ。」


「わかった、では最後に俺が開いた穴を封印しに行くよ。」


(話を聞いてる限りめちゃくちゃ物騒な事を言ってるな…)


「あの、マリンさんは怪我とか大丈夫なんですか?

そんな場所に一人で行って。」


「ふふっ、心配してくれてありがと翔太くん、大丈夫よ」


「ぶははっ、大丈夫だ翔太くん、マリンは俺より強いから。

本気になれば、俺のいた世界の魔王クラスが漏らして逃げ出すレベルだぞ?

痛っ…」


「えぇっ?そんなに?」


マリンに足を蹴られたのかユウトが苦しんでいた。


「で?ユウト、

そっちは何か進展があったのかしら?

あれはわざと放置?」


「ずっと見張られている、何処にいるかもわかっているが面白いから泳がしているんだ。

夜になったら殺す…男の魔物だしな」


ユウトが蛍光灯に向かって言うと、パリンと割れてしまった。運悪く割れた破片が落ちてきた席にも食事中の客がいて、びっくりして悲鳴をあげていた。


「まあ、逃げても無駄なんだがな、すでにマーキングしたし」


「僕、全然気付きませんでした…」


その後、三人は別の場所に行った。


ユウトは「砂漠の世界への穴」を封印しに、マリンはホテルに戻り翔太は家に帰った。


(僕だけ何もしてないな、いいのか?)


━━そして夕方━━━━


「やめてください…私は小学校の教頭ですよ」


ビリビリと流れる言葉を話す電気は不思議なビンの中に詰められていた。

そのままユウトのアイテムボックスに入れられてしまう。


「良いね、言葉を話す電球にでもすれば人気が出るかもしれない、さてマリンの行ってくれた場所を封印しないとな…」


翔太が小学校へ行くときに使う通学路を歩いているユウト、小さなトンネルをぬけ、ハシゴのある穴を確認する。


「このまま学校に乗り込むのも手だな、翔太くんから聞いた闇子様ってのとサキュバス様に今すぐ会いたいものだ」


ユウトはさくっと封印を終わらせていた、もう日が沈み夜になっていた…

そのときだった…


「お兄さん、ひとり?

良かったらボクと楽しいことしない?」


「!??」


そこには、黒髪ロングな髪型でゴスロリ服を着た美しい美女が立っていた。

ユウトはその誘いに感激した様子で美女の前に跪いて言った。


「こんなに美しい美女がこちらの世界にいたとはな、驚いた…

美しいお嬢さん、答えなど君を見た瞬間に決まっている。

君に尽くし、君の一番となり、そして最後はペットになりたい。」


「ふふふ…いいよ、だったら相性も良さそうだ、ボクがたっぷりと可愛がってあげるよ」


そうして二人は夜の街へ消えていった。

その後ユウトはとんでもない目に遭うのだが、本編では年齢制限的な問題もあるので具体的な内容が語られる事はありませんのであしからず。

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