職員室会議
━━━職員室━━━
そこには人間ではない姿の先生達が揃っていた。
「緊急事態である、早急に我が輩から皆に伝えなければならない事がある」
シャドウ・ナイトメアが立ち上がった。
その姿は黒い影が炎のように燃え上がる化物だった、目は黄色く光っている。
「シャドウ先生が慌てるなんてどういう事?
まさか、アタシが封印したあの封印でも解けた?」
「バカな!
封印を説くには…あの小僧一人では不可能なはずだ!」
サキュバスとゴブリンがシャドウ・ナイトメアの話を聞いて慌てている。
「いや、それもあるが
実際にはもっと深刻である。
その少年は、おそらく異世界から剣士とスライムをこちらに連れてきたのである。」
シャドウ・ナイトメアは頭を抱え青ざめた表情になりながら椅子に座った。
「剣士?いったい
どんな剣士なんだい?」
「姉さん、間違っても一人で行くんじゃないぞ」
闇子が興味を持ち三郎がそれを止めようとする。
「スライムは戦力不明、
あの翔太とかいう小僧は強いが戦闘においては素人である、我が輩の魔法無効化を上手く使えば対処は出来る…しかし」
「剣士が…相当強いと?」
その話にグール・ナイトメアが反応する。
「正確な強さは我が輩でもわからないのである、しかし最低でも、我ら全員で挑んで、瞬殺間違いなしである。」
「そんなにか!!」
ゴブリンが慌てだす。
「では、偵察にだけ私が行きましょうか??」
声がしたのは教頭先生の席だった、その姿は電気の塊だった、ビリビリと音を出しながら座っている。
「偵察だけなら是非貴殿に任せたいのである、だが危ないと思ったらすぐに逃げて欲しい…
それほどの相手なのである…」
「承知しました」
教頭先生はバチバチと電気の音を出しながら突然消えてしまった、さっそく偵察に向かったようだ。
「ふぅん、それほどか…
倒せない相手となると…
サキの色欲はどうかな?
強い奴ってのはおかしな性癖を持ってる奴が多いんだろ?
調教して虜にしてみるのはどうだい?」
「闇子ちゃん、何の情報も無しに行くのは流石に自殺行為だよ~
せめてそういうの効きそうかどうか、事前に情報が欲しいな?」
シャドウの脅えは治まる気配がなかった。
この中ではベスト3に入る戦力が脅える対象だ、ほかの先生も身構えて聞いていた。
「皆わかっているとは思うが、我々は何があっても実験室長だけはお守りしなければならないのである。
万が一、奴に遭遇した場合、戦闘だけは絶対に避けて第一に撤退を。
まずは命が大事である。
作戦はその次に考えればいいのである。」
「いやぁ、照れるなぁ」
「姉さん!!!」
闇子以外の職員室内の先生達が全員頷いていた。
━━その頃━━━
繋がった道を抜け、
こちらにやってきた3人
スライムのマリン
冒険者のユウト
そして翔太
マリンは小さなスライムの姿になりユウトの肩の上だ。
背中に背負う大剣が物騒なので指摘すると魔法で見えないようにしてくれた。
戻ってさっそく家に帰りたかったが、ユウトの暴走が酷く道にある店に何度も釘付けになっていた。
本屋やDVDショップに入れば、1時間は出てこないし何やら買い込んでいる。
(そもそもこの世界の金をどうやって調達したんだ?)
気が済んだのかユウトは袋をかかえて、ようやく出てきた。
「アイテムボックスにしまっておくか」
「え?アイテムボックス?」
ユウトが何もない空間にメッセージウィンドウを出現させ、持っていた袋をそこにしまったので翔太は驚いた。
「へぇ、未来にはそんな技術があるんですね、まるで今のゲームみたいだ」
「まあな、もしかするとゲームが元ネタだったりするかも知れないぞ?」
そんな話をしながら3人は近くのホテルにチェックインを済ませに移動した。
「何かあったらすぐにかけつける、安心してくれ」
「はい、お願い致します」
「先ほどから町を見てるけど、確かに時空の歪みがあるわね
後で見に行ってみようかしら」
そんな話をしながら翔太だけは家に帰った、昨日帰らなかったので母親はとても心配しており怒られてしまった。
理由は、友達の家で寝泊まりしてたら風邪を引いたと言うことにしておいた。
今日はもう学校が始まっていたので、母にはすでに学校に休むと連絡してあると伝え、自分の部屋でぐっすり眠りについた。




