プロローグ
ふわぁ、こんばんは。小説書くのって初めてじゃないけど、まともに書くのは初めてなんで、変かもしれません。上手な文章をお探しでしたらブラウザバックしてくださーい(汗)
ずっとずっと昔から、私はそこに居た。
誰も居ない部屋、誰も来ない扉。
両親はいつまでたっても帰ってこず、それに悲しいとも思わない自分の心も、空に飛んでいったきり帰ってこず。
私の心を連れ戻す人は、もう存在しないと思っていたし、それでいいと思っていた。
だって、最初から何も知らなければ、失うことも裏切られることも傷つくことだって無いんだもの。
それなのに、それなのに。
ある日彼がやってきて、私を外に引きずりだした。
綺麗な空を見せ、楽しそうな笑顔を覚えさせ、人と話す面白さを体験させて。
いろんなものを知って、私がやっと人間になったころ。彼は消えた。
灰色の四角い建物の中へしましまの服を着せられて消えていった。私の傍から、居なくなった。
なんで。ねえ、なんで。
なんで居なくなっちゃうの。なんで、なんで、なんで。
悲しくって苦しくって何がなんだか分からなかった。今度こそ誰も何も信じないようにしようって思った。
でも、貴方は言った。
「信じた方が楽しいよ。」
差し伸べられた手。暖かい笑顔。
私はまた信じていいの? 私は貴方に寄りかかってもいいの?
ううん、ダメ。
だって貴方も、そのうち居なくなっちゃうんでしょう?
だったら、私は――