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220km/hの別れ
本当の最終運転となった0系新幹線は新大阪駅を定刻通りに発車した。
速度を上げながら山陽新幹線の線路を進んで行く。
六甲トンネルを抜け、新神戸を砂埃を巻き上げて最期の勇姿を大勢の人々に見せつけながら通過。さらに西明石、姫路、相生と立て続けに通過すると、最初の停車駅である岡山はもうすぐだ。
岡山到着を告げるアナウンスが流れ、0系新幹線はATC信号に従って速度を落としていく。
岡山駅ではセレモニーは行われていないものの、ホームは大勢の人々が集まっていた。
やがて発車時刻になり、0系新幹線は次の停車駅である広島へ向かって走り始めた。