怒り
ついに、主人公登場、なにわ健康センターをモデルにした場所でのやり取りです。
今日もよろしくお願いいたします!
4
秋山結鶴は大阪の健康センターの休憩室で、鈴とLINEを行っていたが、当の本人がここに来るらしい。
待つか。
そう思った時だった。
「お兄さん、ここはヤクザはお断りやで?」
目の前に強面の男がやって来た。
大阪府警刑事部捜査四課の太田一成警部補だ。
「俺は堅気ですよ、太田さん」
「いや、いや、お前のご活躍は知っとんねん、というか、何で、大阪にいるんや?」
「夏休みの旅行?」
「いや、大阪まで来て、サウナかいな? ちょっと、隣、座るで」
そう言って、大柄な刑事が横に座る。
「坊ちゃん、マズいで・・・・・・例の大臣の狙撃は確保された奴はヤクザらしいやん、関西の暴力団はカンカンやで」
「わざわざ、忠告に来たんですか?」
「いや、黒陽会のプリンスの顔を拝みに来たんや、年中、東京におるから、寂しゅうてなぁ」
そう言う、太田は府警でもヤクザハンターと言われているほどに有能な刑事だが、実態はヤクザとずぶずぶの関係の悪徳警察官だ。
今は近畿黒陽会に情報を垂れ流し、こちらの黒陽会にも情報を垂れ流す、要注意人物だとは聞いていた。
「何が聞きたいんですか?」
「坊ちゃん、何で、大阪おるん」
「観光」
無言の後に、太田は微笑んだ。
「よし、もう、帰るわ」
「サウナには入りましたか?」
「もう、堪能したで・・・・・・知っとるか、デカとサウナと言うのはな・・・・・・」
話が長いなぁ。
そう思っていた時だった。
ベイカーが遠くから、こちらを睨んでいる。
「ガールフレンドの登場やな、じゃあ、帰るわ」
こいつには弱みを見せたくなかったんだがな・・・・・・
太田がその場を去ると、ベイカーは「誰? あの人?」と怪訝そうにこちらを睨む。
「仕事の話だ、サウナ入らないのか?」
「この暑いのにサウナ?」
「じゃあ、何の為に来た?」
「結鶴君を説教する為だよ!」
そう言う、ベイカーは結鶴を睨みつける。
汗まみれの髪から、玉のような汗を振りまく。
「湯船に浸かれ、汗まみれだぞ」
ベイカーはこちらを睨むのを止めなかった。
続く。
次回、第五話 開戦前
次回は敵キャラ、登場です。
乞うご期待!




