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自分勝手なデート

 第十二話です。


 結鶴君、鈴たんを困らせます。


 今日もよろしくお願いいたします!

12


 帰京してから、初めて、結鶴とデートをする。


 渋谷の映画館で、また、映画だ・・・・・・


 この前も映画だったが、今回も結鶴の好みのハリウッドの超大作だ・・・・・・


 これならば、家で韓流作品を観ていたい・・・・・・


 終わった後にしばらく、結鶴は無言だったが、私に「どうだった? 俺は不満だ」と言い始めた。


 だったら、そんなもんを見せんなよ!


「うん、あれ・・・・・・お金をかけているだけで中身がスカスカだよね」


「だよなぁ、最近のハリウッド物は中身が無いから、今回も外れだな。ダークナイトを超える傑作はないかなぁ」


「バットマンかよ・・・・・・」


「ジョーカーとかは好き嫌いがあるがな、俺は一作目しか観ていないが、あぁいう感じの奴も嫌いじゃない」


「いや、もっと、他にあるだろう・・・・・・」


「俺が知っているハリウッドの映画は古いんだよ、ダイハードとかメン・イン・ブラックとかゴッド・ファーザーとか」


「古いよ・・・・・・それだけ、今のハリウッドが中身がスカスカな証拠だけど」


 そう二人で歩いた後に原宿にある東急スクエア・ハラカド内部の人気中華料理店の分店で、食事をしていた。


「銭湯行くかぁ」


 えっ・・・・・・銭湯?


「えっ、あの・・・・・・地下の?」


「行った奴はみんな、びっくりするところな」


 そりゃあ、こんな商業施設の地下に銭湯があるなんて、想像出来ないからなぁ・・・・・・


「いいよ・・・・・・はっきり言って、今日のデートはグズグズだから、そこで挽回しろよ」


「あそこは行ったら、びっくりするぞ。入ったら、想像以上の爽快感で腰を抜かすなよ」


「ちなみにサウナは無いんだよね?」


「無いな、そこは・・・・・・サウナがある別の銭湯はウチの大学の近くで・・・・・・」


 ていうか、結鶴君って、銭湯オタク?


 極道さんって、彫り物しているから、スーパー銭湯は入れないんだけど、まぁ、結鶴君はそういう彫り物をしていない、まっさらな身体をしているからなぁ・・・・・・


 まぁ、極道さんは大体、銭湯が好きだけど。


「確か、サウナがある方はねぇ、ウチの事務所のタレントも通っている子いるけど、ハラカドの地下の方かぁ・・・・・・有名ミュージシャンが通っている話は聞くけどね」


「うん・・・・・・番台さんともサウナ談議に興ずることが出来る」


「友達かよ!」


 そうはしゃいでいる時だった。


「いらっしゃいませぇ」


「連れを呼び出すだけだから、飯は食わねぇよ」


「はぁ・・・・・・」


 大柄な黒服がそう言うと、店員が困惑する


「結鶴さん・・・・・・佑介さんが下の銭湯の休憩スペースでお待ちです」


「大西、俺は今、何をしていると思う?」


 結鶴が鋭い目つきで、大西と呼ばれた、黒服を睨みつける。


 怖いなぁ・・・・・・


 こういう側面を見ると、結鶴君も極道なんだなと思えてしまう。


「申し訳ございません」


「何で、将来の顧問弁護士殿が東京に来ている・・・・・・そして、何故、俺の大好きなあの銭湯に侵略を仕掛けているんだ・・・・・・」


「会長が結鶴さんが来るであろう、場所のリストを渡して、今日は付いてきましたので」


 結鶴は大西を睨みつける。


「そうかい・・・・・・ベイカー、下の銭湯で先に湯に入っていろ」


「えっ・・・・・・何か、ヤバい人ならば帰ろうか?」


「ここまでのデートがグズグズとか言われているんだから、何としても挽回する」


 超自己中心的・・・・・・


 そこは帰らせろよ!


 何か、顧問弁護士とか言っているし、そこは頼むよ!


「食ったか?」


 そう言った、結鶴は卵炒飯と餃子と担々麺を食べつくしていた。


 細身なのによく食うなぁ。


「私はお風呂に行っているよ」


「あぁ、牛乳とアイスとか奢るよ、運が良ければ、ビールスタンドでも食事も取れるな」


「まだ、食べるんかい・・・・・・」


「若いからな? 行けるか?」


「無理だよ、体形を考えろ」


「じゃあ、牛乳とアイスな」


 まぁ、それならばな・・・・・・


 別腹と言うし。


 結鶴と鈴は席を立ち、キャッシュレスの割り勘で会計を済ませる。


「大西、お前も顧問弁護士殿の護衛とか大変だなぁ。風呂、入っておけ」


「入れると思いますか? 二人に何かあったら、会長に殺されますよ」


「ちなみに公安部の監視が入っているから、気を付けろ」


 大西の顔に緊張感が走る。


 えっ・・・・・・何それ?


 ていうか、何で、平然としていられるの?


 長湯しておこう・・・・・・


 今日は最悪のデートかもしれない。


 鈴は結鶴の自分勝手なデートプランの立て方を恨んでいた。


 今度からは私がプランを立てよう・・・・・・


 続く。


 次回、第十三話 原宿銭湯ダッシュ


 ギャグ回・・・・・・なのかは分かりません!


 乞うご期待!l

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