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Making of the story・・・No.004 影の接近
秋が近づき、丘の色は赤や黄色に染まっていた。花はまだ咲き誇っていたが、ところどころに、不自然なものが見えていた。何だろうと、近づくと、大きな袋、壊れた家具、ほうき、ワゴン、ネジ、生ごみなど、広範囲にあった。
マリエ・ル・シェリは、いつもものように花の手入れをしていたが、その心と手は震えを呼んだ。誰がこんなことをしたの・・・
"ありえない、こんなこと・・・、許してはいけないわ"
そう、心で叫んだ。
マリエは声にならない声で呟き、荒れた場所をじっーと見つめ硬く決意する。子供たちに教える合間も、丘の安全と自然の回復を常に考えていた。
花を笑顔で満たした丘が、傷付けられているまま、マリエは黙々ときれいにしていた。
でも、何度も、荒らされ、それでも片付けることを止めなかった。悲しみに負けそうなくらいだった、その姿は、美しい行動と映していた。
街の人々も、"誰がこんなことを・・・"と
しかし、誰も声を出して言うものがいなかった。
マリエの小さな力だけでは丘は守れない。けれど、諦めず植え直し続けた。
誰も知らない、丘を守る戦いは、始まっていたのだった。




