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詩全集3

ノスタルジー

作者: 那須茄子

誰もいない教室に

オレンジ色の光が滑り込んでくる

机に落書きした将来の夢

消しゴムで消しても残った跡みたいに

消せない想いがそこにある


体育館の熱気も

教室のざわめきも

遠い昔のことみたいに思えて

風が吹き抜けるたび

カーテンがふわり揺れて

影が踊る


あれから僕はどこへ行ったんだろう

それぞれのキャンバスに

別々の色を重ねて

あの頃描いた青は

少し違う形になったけど

描きかけのままで置いてきた


ずっと忘れない

屋上から見下ろした街は

妙にキラキラしていて

このまま時が止まればいいと

バカみたいに願った

大人になっても笑っていよう

そう思えた時でもあった


誰もが皆

不器用な旅人

完璧なんてなくて

何度も傷ついて

それでも顔を上げて進む

描きかけのままのキャンバス

いつか色を重ねるその日まで


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― 新着の感想 ―
野廃る爺「あ? んなムカシのコトなんざとっくに忘れちまったぜ!www !? ちゃ、ちゃうわ! コイツぁブタクサ花粉アレルギーぢゃいっ!!」
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