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影と追いかけっこ

「お腹いっぱいですね」

「ね。でも、美味しかった。お土産も買ったし。随分とおまけして貰っちゃったけど、よかったのかな」

「だから、嫌ならしませんから」

「来訪者だからさ。気になるんだよ」

「普通に気持ちよく食べていたからだと思いますよ?倒れて運ばれてますし」

「あ、お兄さんにも会えてよかったよ。悪いことしちゃった」

「その分、お土産買いましたし、良いのでは?気になるなら明日もまたいきましょう」

「そうだね。マリナレッサ庭園観る時に寄ろう」


だいぶお腹いっぱいだけど、ホテルに向かって散策すればお腹も空いてくるよね。


「田村くんはいつまでアテンドしてくれるの?」

「僕は日本からイタリアですね。ヴェネツィア、ミラノ、ボローニャ、モデナ、ローマ、パレルモ、ナポリ、ブリンディッシです。シチリアやサルディーナは詳しくないので、ご希望なら次のナビゲーターをお願いします」

「あの管理者とは連絡できるの?」

「はい。日報提出があるので」

「会社か!?あいつ、とりあえず明確化するのいい加減にしとけよ、て言っといて」

「え、あー、いや、さすがに言えないです。きちんとご褒美もあるので、悪くないですよ」

「まあ、あれはやってもらうイコール労力提供って考えだからやってマイナスにはしないだろうけど、嫌なら書いてね」


まだまだたむくんと一緒だとわかってホッとする。新しいナビさんがいい人とかわからないし。


「夜のヴェネツィアは幻想的だね」

「水面にゆらゆらと揺れている影がいいですよね」

「今の春もいいけど、カーニバルにも来てみたいな」

「ぜひ来てください。その時は僕もよろしくで」

「もちろんだよ。でも、何で?期末だし忙しいでしょ?」

「カーニバルの季節にホテルなんて取れませんよ」

「あー、まあそうだよねー」


仲のいい学校の後輩と旅行に来たみたいな感じで、他愛もない会話が楽しい。


見上げると、夢のような、日が沈んだのに、明るい空が浮ついた心を掻き立てる。


楽しそうで何よりです。

楽しいよ、ありがとう。

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