親がいなくて、行く先真っ黒な予定だったのに。
カクヨムで連載させていただいている作品です。
「その絵札を使ってください!」
えぇ?
それって、この絵札のこと?
「早く!」
早くって言われてもわかんないよ……。
……、この絵札を?
カラン。
絵札同士がぶつかって音が鳴る。
その時、頭に痛みが稲妻のように走った。
「っ!」
なにこれ?
頭の奥が痛いし、目の前がぼんやりする………………。
…………そこからは覚えてない。
気付いたら、キツネが、どろんと音を立てて煙に包まれていて。
煙の中から現れたのはキツネ耳の少女。
私より背は低く、見た目だと歳は十歳位。
肩まである、ちょっと白っぽい黄色の髪にふわふわのキツネの耳。
そして、見た目に合わない低い声で。
「巫女さま、お探ししておりました。」
そううやうやしく言って、私の手を取る。
「えぇ?」
ちょ、ちょっと待ってよ。
何がどうなってるの?
なにか反応してよ!
「さぁ、巫女さま、行きますよ!」
って、全然聞いてないじゃん!
「ねぇ、どこに行くの?」
「またまたぁ、巫女さま、知ってるくせにぃ。」
とぼけても無駄ですよ。と付け足すキツネ耳少女。
いやいや知らないし!
なんでこうなってしまったんだろう……。
確か、始まりは……。
神社での巫女とかのお話を描きたかったので、とても満足しています。
(まだ完結していないけど(;^ω^)
4/9までは毎日更新します!!