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子リス転生 〜 前世で英雄の私は可愛いを極める〜  作者: メイリ


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第二十八話 新しい友達だよ!

 私は王妃様と姫様に手を引かれ、お城の中庭に案内された。

 ここは、初めてお城に来た時に陛下に会ったところだ。

 そこにはお茶の準備が既にされていた。


「さあ、フローラちゃん、ここに座ってちょうだい」


 案内された椅子に掛けると、私を挟むように王妃様と姫様が隣の椅子に腰掛けた。


「ふふ、ようやくフローラちゃんとお茶が出来るわ。………いろいろフローラちゃんには迷惑をかけてしまって、本当にごめんなさいね。でも、こうやって会えて本当に嬉しいの。ミランダもフローラちゃんに会いたかったのよね? 」


 姫様は大きく頷いている。


「フローラちゃん、会えてとっても嬉しい! 私とお友達になってくれる? 」


 姫様が可愛く問いかけてくる。

 緊張しているのかお耳が小刻みに震えている。

 うわ〜〜めっちゃ可愛い!

 抱きしめたい気持ちをグッと我慢して、でも答えは


「喜んで! 」


 私の言葉に姫様がとっても可愛い笑顔を見せてくれた。

 な、なんて可愛いの!

 これよ、これ! 私はこういう可愛い子と仲良くなりたかったの!

 一緒にお茶したり、刺繍したり、たまには恋バナもしてみたかったの!


「フローラちゃん、私のことはミランダって呼んでね」


「はい、ミランダ様! 」


「ううん、違う………様はいらないの」


「え、でも、王族の方ですし………」


 私が戸惑っていると、王妃様が


「フローラちゃん、ミランダはお友達に様はつけてもらいたくないみたいなの。公の場では様をつけてくれればいいから今みたいな時はちゃん付けで呼んであげて? 」


「はい、わかりました。………えっと、ミランダちゃん、これから仲良くしてくれると嬉しいです」


「うん、よろしく! フローラちゃん」


 私はとっても可愛いお友達が出来ました。







「あら、可愛いわ〜、私こんなに近くで上級精霊様と会ったの初めてよ」


 王妃様とミランダちゃんにモケゾウを紹介してみた。

 ちなみにモケゾウは今、大好きな紅茶を飲みながら、自分と同じくらいの大きさのクッキーと戦っている。

 いつ見ても不思議だが、あの体のどこに吸収されていっているんだろう?


「モケゾウ様はフローラちゃんのどこが好きなの? やっぱり魔力が好みなのかしら? 」


『モケモケ〜、まあ、魔力はもちろん好みだモケ。だけど、それよりも主が主だから一緒にいるモケ〜。万が一主の魔力がなくなったとしても、僕は主と一緒にいるモケよ〜』


 モケゾウの言葉に王妃様とミランダ様は瞳をキラキラさせていた。


「凄いわ! そこまでモケゾウ様はフローラちゃんのことが大好きなのね。モケゾウ様はフローラちゃんを守るナイトなのね〜。こんな凄いナイトにうちのリースは勝てるのかしら? 」


 別にうちのモケゾウさんは殿下に喧嘩なんて売らないですよ?

 ………たぶん。


「お兄様はフローラちゃんを独り占めしようとするからダメ。私だってフローラちゃんといっぱい会いたい。フローラちゃん、今度は私に会いにお城に来てくれる? 」


 ミランダちゃん、そんなに可愛く首を傾げながら聞かないで!

 すぐに『喜んで! 』って言いたくなっちゃうよ。

 でもなあ〜、ミランダちゃんには会いたいけど、お城に来るのは気疲れしてしまう。


「あの、私もミランダちゃんには会いたいんですが、お城に来るのはちょっと気後れしてしまいまして」


「そうよね、フローラちゃんは私達と普通に会って話してくれているけど、フローラちゃんのお父様のベルンハルト子爵や夫人は私達に会ったら怖がってしまうものね………そんな中フローラちゃんが一人でお城に来るのは大変か………」


 そうなんですよ、気軽に来ちゃう場所じゃないんですよ。

 本当なら一年に一回来られたら良いぐらいの場所だ。

 なのにここ何日かの間に来すぎている。


「お母様! なら離宮はどうですか? あそこなら周りに何もないし、人もそこまで多くない。フローラちゃんも気軽に来られるよ」


「そうね、あそこなら会えるかもしれないわね。陛下にも相談しなければいけないけど、きっとフローラちゃんも気にいる場所よ」


 おおう、なんかドンドン話が進んでいるのだが………。

 まあ、ミランダちゃんに会えるのは嬉しいし、話に聞く限り人の目もなさそうだ。

 それに私にはモケゾウがいるから危ないこともないはず。


「いろいろ考えていただいてありがとうございます。もし、そんな場所で会えるなら嬉しいです」


 私の言葉に王妃様とミランダちゃんが俄然ヤル気を出し始めた。

 早速私が帰宅後、陛下に突撃するようだ。








 ーーーーー残された二人



「…………完全に叔父上のせいだ」


「…………せっかくフローラちゃん用の魔術師のローブも用意したのに」


「叔父上、はっきり言っておきますが今、現在、フローラ嬢の婚約者は私ですからね」


「リース、婚約なんて結婚するまでは何があってもおかしくないのよ? 突然婚約者が変更になることだって珍しくないわ」


「「…………………」」



以前お知らせしていましたが、2/4に引っ越しを予定してまして、申し訳ありませんが2/3から一週間から十日ぐらい投稿、感想の返信が出来なくなりそうです。

ネット環境が回復次第また投稿したいと思います。

ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 男前ヒーローモケゾウ!(≧∇≦)b [一言] 精神年齢で言うと王弟殿下も全然ありなのよね(⌒▽⌒)
[一言] モケ様が男前すぎる!!
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