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ダーティーファイト  作者: かじか ぎょー
プロローグ
1/3

ヒールレスラー

これは、202X年の世界に生きる1人のレスラーの話

プロレスとは鍛え抜いたものたちが己の肉体をぶつけ合い、より強い方を決める戦いである。

そんな世界に俺は身を置いている。

「ファイット!」

レフェリーの声が響く。俺の出る試合が始まった。対角線上には今日の敵がいる。会場の声援は相手の方が大きい。


でも、これは俺にとってむしろ好都合である。

俺は相手のペースに乗せられないように気を付けながらリング外へ誘い出す。 上手く乗せれたらチャンスだ。リングを囲う鉄柵めがけて相手を投げつける。そして、俺はリング下からパイプ椅子を取り出す。

「黒田が椅子を持って・・・叩きつけたー!」

解説席の近くでやったから、解説の声もよく聞こえた。会場からはブーイングが聞こえる。でも、これはいつもの事である。

俺は床に倒れる相手をよそにリングへ戻る。

「1 2 3 4」

おっと、場外カウントが始まった。うちの団体ではこれが20になるとリングアウト負けになる。これを聞いた相手はゆっくりと立ち上がり、フラ付きながらリングへ戻る。

そこを見逃さないのが俺。入った瞬間に相手を蹴って技のコンビネーションにはいる。

こんな技くらったら普通の人なら立てないだろう。でも、レスラーは立つ。だから、俺はもっと攻撃する。

いい感じに痛めつけたところでトドメと行こうか。俺は相手の首に腕をかけて反対の手でパンツを掴んで持ち上げる。このまま落とせば ブレンバスター であり、フィニッシュだ。...ただ、上手くいかないのがプロレスだ。

相手は上手く力を入れて、逆に俺を投げ飛ばす。マットに響いてめちゃくちゃ痛い。

そこからは相手の力強い攻撃をかなり喰らった。

でも、負けたくないから俺も反撃する。

そんなこんなあって、脳を揺らしまくって戦った決着の瞬間なんぞ俺は覚えてない。

ただ、俺が気がついたら時には、控え室で寝ていた。恐らく負けたなこれ。


俺はレスラーだ。さらに言えばヒールレスラーだ。ブーイングと罵声を浴びれてこそ一流であるヒールの世界。もちろん、俺が負けた方が喜ぶ客は多い。そんなこと100も承知だ。

でも、本音は勝って歓声も浴びてみたい。

たぶん、こんな迷いのせいで俺は調子が良くない。負け続けている。


その日、俺は久しぶりに泣いた。

さてどう続くのやら。

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