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あらすじっぽいもの

これは発達障害と精神病を患っている作者の実体験を含めた異世界転生ファンタジーです。

ADHDってどんな障害?自閉症ってよく聞くけどなに?精神病でも小説書けるの?気になるなら少しだけでも読んでみてください。



カクヨムにも投稿してあります。

疲れた。そう呟いて、羅美は靴を履き玄関を開けた。

真夏だと言うのに暑さすら感じなくなっていた。歩き続けて20分程した所にあったのは結島鉄工所だった。ここは羅美の父が経営する鉄工所出会った。こんな所に、深夜3時42分。羅美は何をしに来たというのか。羅美は、ゆっくりと屋上まで続く非常階段を登り続けた。

「疲れたね、さようなら。」そう言うと羅美は柵をよじ登り、なんの躊躇いもなく飛び降りた。


その頃家では何も知らずに両親と弟が寝ていた。弟は障害があり、支援学校に通っていた。羅美はそんな弟が羨ましかった。

羅美にも障害があったが、発覚した、というより自覚を持つようになったのは高校に入学して少ししてからだった。

何か違う、人とは違う、何故みんなには出来てるのにあたしにはできないんだろう?何故、中学を卒業して逃げるように家から離れた定時制の高校に入るまでいじめられてたのか、理由は自分でも分からなかった。すぐに物を無くし、物を忘れ、苦手なことは全く手が付かない。それでも大好きなゲームと楽器いじり、ネットサーフィンは人より何倍も上手かった。中学はいじめであまり登校していなかったが、部活にだけはちゃんと行っていた。吹奏楽部のフルートでソロの金賞を取り、推薦もあったが学校に毎日通うことが苦痛だった羅美は超底辺高校に入学した。そもそも、高校には行かずに働くつもりだったが親に受けるだけ受けてみろと高校入試を受けさせられたら受かってしまっただけだが。

昔から人付き合いは苦手で、1人でいるのが好きだった。でも時々人の会話に割り込んで1人で話し続けてみんなどこかへ行ってしまうこともあった。


何かがおかしい


なんとなく、自分が弟に似た所があるように思えた。弟はもっと滑舌が悪いし何を考えてるのか分からなかったが、他人から見たら自分もそう見えてるんじゃないか?そう思った。そして両親にも相談せず心療内科で発達障害の検査を受けた。1ヶ月後、予想は的中していた。羅美はADHD(注意欠陥多動性障害)と自閉症スペクトラムだった。弟のように生まれてすぐ、三歳児健診ででも発覚していたら、それなりの支援を受けて育てられたかもしれないのに、自分は高校に入るまで誰も気づいてくれなかった。ただ少し変な子と思われて弄られて、すぐに泣くからどんどんみんなは面白がっていじめにエスカレートしていた。だから、最初から分かって育てられていた弟が羨ましかった。

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