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私、パーティーに行きます

私が小さな頃、本当のお母様は天国にいってしまった。

そのころの事はよく覚えていないけど、お父様は家にいて、お父様の作るご飯は硬くて苦かった。

ダリア母様とお姉さま達が来て、にぎやかになった。

お父様とダリア母様とマーガレット姉さまは外でお仕事をしていたので、

家の掃除とご飯づくりはリラ姉さまと私の仕事だった。

リラ姉さまと一緒に作るご飯は優しい味がした。

5年前にリラ姉さまも働くようになり、掃除とご飯作りは私の仕事になった。


馬車が門を通った音がする、お父様達が帰ってきた。

家族全員の夕食が始める。お姉さま達の話題は明日のお城のパーティーの話。

明日のパーティーはいつも以上に大きい盛大なものになるらしい。


夕食後、ダンスの先生がやってきた。

パーティーの前には、必ずダンスの先生を呼んで、最新流行のダンスを練習するの。

私もパーティーには出たことはないけど、毎回練習している。


お城でパーティーがある日は大好き。夕食を作らなくてもいいから。

お母様たちは綺麗なドレスを着てお出かけするの。

お土産に持ってくる料理が、うっとりするくらい綺麗で美味しいの。

私も大人になったら、綺麗なドレスを着てパーティーに行って美味しい料理をお腹いっぱい食べるんだ!と憧れていた。


今までは諦めていたけど、今度は連れて行ってもらえると思うの。

だって、王城の使いの人がこの前この街にやってきて、こう言ってたもの。

未婚の12歳以上の女性は全員参加する事!って。

私は13歳になったから、当然参加資格があるわよね。


私の期待は裏切られた。

お姉さま達は真っ赤な顔をして「ダメよ」と叫んだ。

お父様も困った顔をして「ダメだよ」といった。

お母様は帰るまでに家の掃除をしておくようにと言い残して出て行った。


パーティーに行けないのが悲しくて泣いていたら、門を馬車が通る音がしてドアがノックされた。

ドアを開けるとおばあさま、天国に行ったお母様の方のおばあさまがいて、大きな箱と手伝いの人を連れて入ってきた。


ピンクのフリルがいっぱいのドレスを着た私は、おばあさまと一緒に馬車に乗った。

これからお城のパーティーに行って、美味しい料理をお腹いっぱい食べてきます!

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