あなたのことを
たまには短編ものが書きたくなり、もともとあるネタ帳からひっぱりだしました。
普段とは違う感じの物語になってます!
とりあえず誤字脱字がないことをお祈りして!よろしくお願いします!
不思議…。
ついこの間まで日常だったはずなのに。
どうしてこうなってしまったの?
消えてなくなってしまいたい。
でもできない。もう一度と願ってしまう。
あたりを見渡すと目に入るの。
一緒に座って話したソファ。
並んで食べたカウンターテーブル。
何度も逢瀬を交わしたベッド。
はるか遠い夢のよう…。
ひたりひたりとフローリングの床を歩いてみる。
素足じゃ寒い季節だね。
秋の風が頰に触れたみたいだ。
窓の外から聞こえてくる街の喧騒に変わったところは何もない。
あたりを不気味に赤く染める変わりばえのない秋の風景に思わず私は目を細めた。
何も変わってない風景。
何も変わってない世界。
でも唯一変わってしまったものが全てを大きく覆してしまった。
そう、変わったのは私たち。
幸せだった、あの時まで
幸せだったの、あの時まで。
神様は意地悪だ。
サヨナラがはやい。
もっとあなたを噛み締めたかった。
って…神様なんて信じちゃダメね。
思い出を数える重い女かな?
付き合ってた時はどうだったのかな?
あなたは私をどう思ってたのかな?
私はどうすればよかったのかな?
『ごめんなさい』って言えばよかったのかな?
『今までありがとう』って言えばよかったのかな?
今となってはわからない。
ただ、わかっている事は進んだときは止まらない。
止まれと願っても止まらない。
そして戻れと願っても止まらない。
だからどうか…、この先であなたが幸せでいるのなら私は本望と思えるの。
でもね、まだどうしても…、どうしてもあなたに会いたくて仕方がなくなる時があるの。
あなたに会いたい、触れたい、抱きしめたいって。
この唇に残った感触をもう一度確かめたくなるの。
もう一度あなたに会いたくて仕方がないの。
だからね今日もあなたの部屋で、私はあなたの帰りを待ってしまうの。
重い女だと思うかな?
ごめんなさい。
感情を制御できないの。
だから早く帰ってきて。
ずっとあなたを待ってるから!
私はあなたを待ってるから!
思い出のソファに腰掛けて待ってるね。
今日のお仕事は何時に終わるかしら?もう帰ってもいい時間よね?
あ、扉の開く音!
お帰りなさい!待ってたのよ?
驚いたかな?ってそんなわけないか。
あなたはいつも私を無視するんだもの。
何度あなたの部屋に忍びこんだって、あなたはあの時からずっと無視。
ひどいと思う!すっごくひどい思う!
そのくせ、いっつも帰ったら一番に私の写真を見てるんだから。
どうしていっつもそうなの?
私はここにいるのに?
どうしてそんな顔をするの?
私はずっとここにいるのに?
やめてそんな顔しないで!
そんな顔で私の名前を呼ばないで!
そんな声で私の名前を呼ばないで!
何度言ったらわかってくれるの…?
私はここにいるってば!
私はあなたの笑顔が見たい!
なのにあの時からあなたはそう…。
全然私を見てくれなくなった。
私はあなたのそばにいるのに…。
あなたは写真の中の私にしか声をかけてくれないの。
ずっとあなたのそばにいるのに。
読んでいただきありがとうございました(´∀`)
うまくまとまっていたかとても不安なのですがどうか楽しんでいただけましたら幸いです。
これからも連載小説を随時書いていこうと思いますので不束者ですがよろしくお願いいたします(o^^o)