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52話 やっと帰れた

可能な限り毎日更新頑張りますが

時間は不定期とさせていただいております。

 あの後、結界石を受け取ってやっと帰れる事になった。

 家庭教師についてはさっそく明日からと言う事で、銀製でA4位のサイズの貴族街通行許可証を貰った。

 なかなか邪魔だがすべて金属製のお陰でアイテムボックスに入るのでそこは助かった。


 帰りの際に来ていた服をくれると言うのだが、俺もアリーセも丁重に断って、来たときの古着に戻って帰る事にした。

 普段着に着替えたらホッとしたのは気のせいでは無いだろう。


 馬車で送って貰えたが、貴族街を出たあたりで下ろして貰った。既に日も傾いている夕暮れの街をアリーセと二人で歩く。


「正直、一緒に食事でもって言われなくて良かったと思っている」


「うわあ、私テーブルマナーはまだ良く分かってないから、帰ってこれて良かったわ」


「アリーセ、ごめんな」


「何よ急に?」


「いや、俺が居なきゃドラゴンにも襲われなかったし、領主に呼び出される事も無かっただろ?」


 アリーセにはこの世界に来たときから助けられっぱなしだ、それなのに恩を返すどころか、命の危険にまで晒してしまった。

 今回領主に巻き添えで呼び出されたのも俺のせいだったのだ、謝って済む問題じゃないが、謝らずにはいられなかった。


「何言ってんの、イオリを利用してランクを上げたのは私の方なんだけど? それに今日は任せっきりだったからね、感謝こそすれ謝られるような事は無いわよ。 ドレスの時に私の胸をガン見してたこと以外はね!」


 ええー、それ!?

 あの時谷間の作り方とか語ってくれてたじゃん! 男だったら見るしかないじゃん!?


「え、いや、それは不可抗力というかそのー……。 ……ごめんなさい」


「よろしい、許してしんぜよう」


 腰に手を当てふんぞり返りながらアリーセが言う。

 自然とお互いに笑みがこぼれた。

 

「はー、だけど流石に冒険者としての箔はつくけど領主様の館に行くとかこれっきりにしたいわ」


「俺は明日また行くんだけどな」


 肩をすくめてみせる。


「ご愁傷様ね、でも初指名依頼が領主様だなんてなかなか無いことよ?」


「何か討伐するとか、珍しい素材を集めてこいとかじゃなくて、家庭教師だけどな」


 想像してたのと大分違うな。


「お貴族様からの依頼なんて、むしろそういう方が多いわよ? 護衛なんかは私兵が居るし、素材は普通に商人から買ってしまうわ。 討伐もお貴族様が依頼するなんてレベルだと軍が動くもの」


 それは何とも夢がない話だな!

 間接的に貴族から依頼を受けた商人の方からの依頼という形でなら結構あるらしいが。


 その後は、ドワーフは生まれたての頃から髭があるのか? とか他愛も無い話をしながら、すっかり慣れ親しんだ白兎亭に戻った。


 夕食を食べた後はお互い部屋に戻って休む事にした。


まあ、俺は結界石増やして品質を上げてみたり、明日着ていくアバター衣装を選んだりするんだけども。


 領主館に行くたびに着替えるのは面倒くさいので、家庭教師の先輩になるエーリカを見習って、自前の服を用意しよう。


 ゲームでは、実用のための装備品とは別に見た目重視の装備が存在した。

 キグルミや水着、コラボ品などその種類は多岐に渡る。

 今回チョイスしたのは借りた服に近からず遠からずの『三銃士』の服である。

もちろん史実に基づいたものではなくゲーム用にずいぶんと美麗なデザインにされているので、貴族街に向かうには申し分ないだろう。

 他にも海軍将校服とかタキシード等もあるが、この服であれば何枚も重ね着をしているようなものなので、コートだけとかシャツだけなど普段使いもしやすいだろうという打算もある。


 服が決まったところで、解析ツールで調べたコードを利用してチートツールで結界石の品質を上げてみたところ、青白い色から赤紫色に色が変化した。

 使い方は聞いてきたが、品質はそのまま結界の強度に関係しているようだ。

 そして囲んだ面積が狭ければ強度が強くなり、広くなればなるほど弱くなるらしい。

 広い範囲で強い結界が欲しい場合は単純に数を増やせと言うことだった。

 効果時間は込めた魔力で変わってきて、割れるまでは何度でも再利用が可能なようだ。


 せっかくなので工作をしてみることにする。

 ビー玉位の大きさである結界石を合成素材のシルバーメッシュという銀でできた薄い金網に一列に並べて簀巻状にして、バラけないようによじる。

 それをアイテムボックスに収納して、チートツールで数を増やしたら並べて10m位までつなげていきロープのようにしたら完成だ。


 超強力結界縄と言ったところか、数個で十分に機能する所を最高品質の結界石をビッチリ敷き詰めた縄で囲い無意味に強力な結界を張る、というコンセプトだ。

 おお、神からすらも隠れられそうだ。


 何故こんなものを作ったのかと言われたら、別に特に意味は無い!

 思いついたからやった。今は反省している。 主に消費魔力の膨大さににだが。


【魔道具作成を習得しました】


 なんか聞こえた。スキルをゲットしたようだ。

 というか、並べて繋いだだけで魔道具なのか? いやスキルゲットはありがたいけども。

 これが魔道具なら記念すべき魔道具第1号だし一応名前とか考えるか。


 小一時間ほど名前を考えてしまったが、いざ名前とか考えると良い感じの物が思いつかない。

 もういいや、とりあえず『しめ縄君1号』と呼ぶ事にする。


 ずいぶんと夜も遅くなったあたりで、隣からアリーセの声が聞こえてきた。

 何事かと想い耳を澄ます。


「うわああああん、体くらい自分で洗えるのにあんなとこやこんなとこまで洗われちゃうとか恥ずかしすぎて無理ですぅぅぅぅっ! 私みたいなのがドレスとか着ちゃってごめんなさいぃぃぃ!」


 ああ、12時間経ってポーションの効果が切れたのか。

 一瞬フラッシュバック的に、ポーションの効果が切れたときに反動があるのかとも思ったが、普通に取り乱したときのアリーセだと思い直してステータスの確認だけして寝ることにした。




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名前:イオリ・コスイ

種族:ヒューマン

年齢:18歳

ジョブ:ノービス

レベル:78


HP:11500

MP:8500

スタミナ:9000


筋力:520

敏捷:636

知力:427

器用:487

体力:672

魔力:480

頑健:548

精神:489


物理攻撃力:326

魔法攻撃力:248

物理防御力:304

魔法防御力:237


称号:異世界人、露出狂、偽記憶喪失者、ドラゴンバスター、スキル簒奪者、ウンチク魔人


スキル

 パッシブ:言語翻訳

     :アイテムボックス(x9999)

     :装備制限解除クリアボーナス

     :チートツール LV MAX

     :解析ツール LV MAX

 アクティブ:剣術 LV2

        →スマッシュ LV1

         カウンター LV1

         ダブルアタック LV1

         カウンタースマッシュ LV1

         ウェポンガード LV1

         ソニックスラッシュ LV1

       :初級魔法 LV1

       :龍言語魔法 LV1

       :体術 LV1

        →アクロバット LV1

         登攀 LV1

         受け身 LV1 

         忍び足 LV1        

       :格闘 LV1

        →コンビネーションアタック LV1

         バックアタック LV1

       :クラフト

        →ポーション作成 LV1

         武具メンテナンス LV1

         鑑定 LV3

         危険感知 LV1

         魔道具作成 LV1



所持金:999999675GP (+直接所持309GP)

魔晶石:999999個

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だから称号おかしいってば!

スキルもコピーしたり消したりはしたけど簒奪とかしてないし!




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