出発
異世界体験 一泊二日なんと15万円!! あなたも異文化体験してみませんか?
そんなポスターが張ってあった。
「いやいやこれはないでしょ。俺でもないわ。」
俺は世の中でいうニートだった。ニートでも引くようなそんなポスター。
しかし俺は三十分後何故か、何故かその店に来ていた。
「はぁ~。なんで来たっちゃんだろう。そんなにも俺は病んでるというのか?」
シーン…と口にしてみるが興味5割不安5割の気持ちが足をその店に運んだ。
「すいませーん。ポスターを見てやってきたんですけど。」
「あー、はいはい奥へどうぞ。」
出てきたのはいかにも怪しい男?に見える人だった。
招かれて奥に行くとそこにはカウンターとエレベーターだけがポツリとあった。
「お代をいただきます。」
「すいません。説明とかないんですか?ほら行き方と…「お代をいただきます。」
「…はい。」
つい払ってしまった。それほどに怪しい人の眼力は半端なかった。説明だけ聞いて帰ろうと思ったのに。
「行き方はそのエレベーターに乗ると行ける……らしいです。」
「らしいってどういうことな…「行ってらっしゃいませ。」
「…はい。」
閉じかけたエレベータの隙間から「ちなみにこっちでの一泊二日の時間はあっちでは二十年間です。」
「えぇぇぇぇ!!」
ガチャッ!!
「もう手遅れだ。特別に良い物やるからせいぜい楽しんで来い。」