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5話
翌日学校にて
凛はいつもの様に小説を書いていた。その時陸が話しかけた。
「なぁ、佐藤…。その昨日はそれを勝手に見ようとして、悪かった。」
言葉を必死に選びながら陸は言った。しかし凛は無視して書き続けた。
『せっかく丸山君が誤っているんだ。私も軽く悲鳴上げてしまったから謝らないと…でもなんていったらいいか・・・・』
凛は心の中でとても悩んでいた。そして沈黙が続く。すると陸がため息交じりにこう言った。
「なんだよ…。人がせっかく謝っているのに、無視かよ。俺さ昨日お前の妹と話したけどすごく話しやすかったし、無視もしなかったぜ。ほんとお前って妹と全然違うなww」
すると凛が小説を書くのをぴたりとやめた。そして立ち上がり陸のほうへ振り返ったと思ったら、陸の頬をたたいた。その時凛の顔には無数のしずくが流れていた。
「っいた!」