第1話 神に行う懐柔作戦!
ボーと床に寝転がりながら、真っ白な部屋の天井を見上げる。
アレからどれだけの時間が流れたんだろう・・・?
この真っ白な部屋では、時間の流れが分からない・・・。
ああ・・・いつになったら転生できるのだろう?
目線を下に向ける。
「グスッ・・・グズッ・・・初めてだったのに・・・」
視線を下に向けると、腕の中で泣いている美人さんがいた。
今の美人さんの格好は裸! ヤルときに服は強引に脱がせて、遠くに放り投げたので近くにはない。
ちなみに俺の格好も裸! 初めから服を着ていなかったみたいだ。
ベルトを取ろうとしたときに初めて気づいた。
腕の中の美人さんの顔には、真っ赤になっていて、真っ白な肌のあちこちに俺がつけたキスマークが無数についていた。
美人さんは、腹に手をあてて瞳は涙を流し虚ろになってしまっている。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・。
・・・あっはっはっはっは・・・やりすぎちまった・・・!!
俺はこれまでの人生の中で・・・?
いや、それは少し前に終わったんだっけ?
まあ、美人さんは俺を殺したんだしこのことは天罰ということでいいかっ!
・・・・いやいやいや! 男として玩ぶだけで女性を捨てるなんて出来るかっ!
なんとか美人さんの精神を安定・・・・うーん・・・やっぱり面倒だから洗脳するか!
ちゃんと責任取るならいいよねっ!
まずは起き上がり美人さんに再び馬乗りになる。
ビクッ! と美人さんが体を強張らせる。
顔を伏せ目を逸らそうとする・・・。
まあ当然の反応か・・・小刻みに震えて怯えている・・・・じゅるり・・・小動物みたいで可愛いな・・・おっとマズイ涎が・・・また襲いたくなってしまった。
襲いたくなる欲望を押さえつける・・・!
ハァ、ハァ、ハァやばい可愛い・・・!!
我慢しろ俺の理性よ! 俺の心よ! いまは! 今はその時ではない!!
怯えきった美人さんの顔に優しく両手を添えて、優しくキスを交わす。
今度は、欲望丸出しの乱暴なキスではなく、親愛を示すような触れ合わせるだけの軽く優しいキスだ。
そして、優しく涙を拭い抱きしめる。
ああ、美人さんの胸の心地いい感触が伝わってくる・・・ううっ、まだ耐えろっ!
美人さんが泣き終えるまで、優しく頭を撫ぜる。
髪の毛は細くさらさらしていて、いい匂いだった。
俺は・・・俺は、崩壊しそうになる理性を根性で押さえつけた・・・!
それから、暫く時間が過ぎた後だ。
美人さんから声をかけてきた!!
「私がそんなに憎かったんですか・・・? 私を汚して満足ですか・・・?」
ふっふっふっ・・・話しかけられるのを待っていたぜ!
「俺はお前を憎んでいない・・・それに汚すつもりはなかったんだ・・・」
申し訳なさそうに自分の思いを伝える。
「私が殺してしまったのは本当にすまないと思っていますっ! しかしっ・・・しかし、こんなことをするなんて・・・!!」
美人さんが、涙を流して感情をむき出しにしながら俺を睨みつけてきた。
「俺は、自分が嫌いなやつの代わりに死んだ」
「っ!!」
美人さんが俺の言葉に押し黙る。
「最初は・・・最初は君のことを恨んださ・・・好きでもない人間のために・・・しかも、間違いで殺されたんだからな・・・まだ25歳だったし、これから楽しい人生を送るハズだったからな・・・」
「・・・・」
美人さんが顔を伏せた。
勝負どころだな!
「だがっ! 憎しみなんかの気持ちで君にこんなことするはず無いだろう!」
伏せた顔を両手で挟み、無理やり目を合わせて真摯に訴える。
「俺は、心の底から・・・魂から君に惚れてしまった! 君に抱きしめられたとき・・・俺は・・・俺はどうしても自分が抑えられなかったんだ!!」
「ふぇえぇっ・・・・!?」
美人さんの顔が耳まで赤く染まった! もう少しだ!
「俺が君にあんなことをしたのは、愛していたからだ・・・俺は君が・・・君を愛している」
美人さんが、混乱している間に再び唇を奪い、愛情が伝わるように舌を差し入れる。
・・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・。
「・・うぱっあ・・・うふっ、ふにゃあ・・・」
長い時間をかけて口内を蹂躙し終えた頃には、美人さんの顔には悲観や絶望の色は消えていた。
「俺が本気なのが分かったか?」
「ふぁ・・い」
恍惚の表情も可愛いな・・・綺麗だな・・・ところで、もう我慢しなくていいよな?
「ああっ! 君は最高だ・・・君を姿を見つめていると欲じょ・・・愛が! 愛情が抑えられないっ!!」
ビクッ! と再び美人さんが震えた。
身の危険を察知したのだろうが無駄だ!
柔らかそうな美人さんの耳を舐めながら囁く。
「愛しているよ・・・一つになろう・・・?」
「えっ・・・! あっ・・・やっ、やさしくしてくださいね・・・?」
美人さんは恥ずかしそうに消え入りそうな声で許可をしてくれた!
「大丈夫だよ・・・俺は君を傷つけることは君を悲しませることはしたくないんだ」
美人さんの瞳をまっすぐ見つめ愛を囁く。
「うっ、ん」
美人さんが唇を突き出していた。
これは、とことんやるしかないでしょう!
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