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結婚の意味

作者: レモン
掲載日:2026/10/03

 今日は、2人の結婚記念日だ。結婚2周年だ。夫の海人は、妻の育美に、サプライズを、考えていた。2人には、まだ、子どもがいないので、自由を謳歌していた。

 海人は、30歳で、自衛隊勤務だった。育美は、歯科助手をしていた。2人とも、共働きで、お金を貯めていた。

 海人は、今年のサプライズは、海外旅行を企画していた。韓国に行って、おいしいものを食べ歩きしようと思っていた。そのため、育美には、秘密にして、予約を取った。育美を喜ばせようとして、必死だった。

 そんな時、育美の妊娠がわかった。育美も、海人には、妊娠のことを、サプライズにしていた。結婚2周年のお祝いの日に、海人に話そうと思っていた。

 結婚2周年は、おいしい、イタリアンのレストランで、お祝いすることにした。その当日、2人は、少し、オシャレをして、お店に行った。お互い、サプライズのことで、頭がいっぱいになっていた。 

 まずは、海人から、話し始めた。「結婚2周年の記念は、韓国旅行にしたよ。」育美は、喜びたかったが、少し動揺した。海人は、育美の表情を見逃さなかった。「嬉しくないの?」育美は、「とっても、嬉しいよ。」と言った。そのあとに、育美も、「私からも、報告があるの。私、妊娠したの。」と言った。海人は、ビックリしたが、とても喜んだ。「俺、父親になるんだな。」涙ぐんだ。海人は、続けた。「旅行は、いつでも行けるから、また今度にしよう。」育美は、うなずいた。結婚2周年は、おめでたい日になった。2人は、幸せいっぱいで、イタリアンを食べた。

 日々、子どもの成長を、お腹を見ながら、感じていた。順調に育っていた。2人とも、健康であれば、男の子でも、女の子でも、よかった。平凡な日常が、1番幸せだと思っていた。

 そんな矢先、育美は、買い物に行って、段差でつまづいて、お腹を、打ってしまった。急きょ、病院に、行った。病院では、流産の危険性があると、言われて帰ってきた。海人に、話した。育美は、自分の不注意から、こんなことになってしまって、取り返しがつかないと、思っていた。涙が止まらなかった。海人は、動揺を隠して、冷静に、育美に話した。「もし、今回、ダメでも、また、2人で頑張ろう。」育美は、泣きじゃくるばかりだった。すごく、落ち込んでしまっていた。育美は、海人に、「ごめんなさい。」と言って、頭を下げた。海人は、「まだ、決まったわけじゃないから…」と言って、慰めた。

 育美は、居ても立ってもいられなくなった。海人と大きい病院で、診てもらおう、ということになった。大きい病院でも、やはり、あまりよい状態ではないと言われた。2人は、覚悟を決めていた。もし、ダメだとしても、しかたない、と。

 数週間後、再度、病院に行った。やはり、子どもは、あきらめてください、と言われた。育美は、わかっていたこととはいえ、呆然と立ち尽くした。海人にも、何度も謝った。育美は、離婚も、考えた。

 もちろん、海人は、離婚する気など、もうとうなかった。海人は、育美に、「今回は、残念だったけど、また、2人で頑張ろう。今は、そんな気持じゃないだろうけど。俺が守るから。」そう言って、育美の頭を撫でた。育美は、海人と、結婚して、本当によかったと思っていた。

 結婚2周年は、嬉しいことも、悲しいことも、あったけど、2人の絆を深める出来事になったと、海人は、思っていた。夫婦は、よいことばかりじゃなく、悲しいことも、2人で、乗り越えていかなくては、いけないんだと、育美は、感じていた。海人は、育美でよかった。育美も、海人でよかった。と、2人とも、そう思っていた。

 結局、韓国旅行は、2人で、行くことにした。新婚旅行だと思って。気分転換を、はかるためにも、2人でおもいきり、楽しんでこようと思っている。

 実は、2人は、結婚したのがコロナが、流行っていた時期だったので、結婚式は、挙げていないし、新婚旅行も、行っていないのだ。この機会に、いろいろ、やりたいと、海人は、考えていた。ウエディングフォトも、サプライズで、撮ろうかと思っていた。育美に相談しようとしていた。 

 育美は、ウエディングフォトは、撮りたかったから、海人から言われて、すごく、嬉しかった。さっそく、写真を撮りにいって、2人で、何枚も、撮った。今は、家のいたるところに、飾られている。

 韓国旅行の準備も、整った。あとは、飛行機に乗り、韓国に行くだけだった。いろいろあった、結婚2周年だったけど、この韓国旅行で、嫌な事は、吹き飛ばしたいと、海人も、育美も思っていた。

 そして、2人は、これからも、いろんな事が、人生においてあると思うけど、力を合わせて、乗り切っていきたいと、思っていた。この、辛い経験も、2人にとっては、決して、無駄ではなかったと思うから。



 

 

 

 

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