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ゲーム転生  作者: 三岩 韵
炎の国、編
15/15

いや誰

「まあ、後々覚えればいいじゃん」と、煌乃が苦笑する。


「さて。次、行く。次が、一番自信作」

と、サエラが少ない語彙にその自信を滲ませながら言う。


「そだね」と参連が賛同する。

そして、次の目的地に向かいながら

「てかさ、なんでこの機械達って、こんな人目につかない森に置いてあるの?」と伊家山が問う。


「、、、数年前から始まった、不都合共同体(ナヲヨブナ)による技術破壊に備えて、よ」

サエラが暗い声で呟く。

「サエラの作った魔学技術は凄いのに、、」と、煌乃が残念そうに言う。


「あ、ねぇ、通り名って、付けてみたくない?」と、麻津浦が、雰囲気を変えようと言う。


「あ、私つけれるけど。みんな、何がいい?」と煌乃も乗ってくる。


「え?」冗談のつもりで言った麻津浦は固まる。

「マジ!?、、じゃあ、伝説の魔道士がいい!」と要望を嬉々として伝える伊家山。


「バカ丸出しじゃん、、私は、司書、がいいかな」と参連。

「じゃあ俺勇者!」と早生井。

「、、、、非凡市民Mで」と散々迷った挙句、意味がわからない通り名にする麻津浦。

「歩く災害がいい!」と央時田。


「、、あー、それ、田中が言ってたやつだろ」と早生井。

「そ。かっこいいでしょ」と央時田は満更でもない様子。


「いやそれ俺じゃないって。中上だろ?」と、声。

「あー、そうだった、か、も、ん?」と央時田は遅すぎる違和感を覚える。


いち早く行動に移したのは煌乃だった。

「スゥ・ドラファイア・ニーチェ!」煌乃の魔法が放たれる。

それは、大きな、幻想的とも言える陽の光線だった。そう形容しても足りないほどに美しく、恐ろしい魔法にその場の全員は呆気に取られた。


ただ一人を除いて。


「え、最上級魔法とかダル。萎えるんですけど」

これほどまでに荘厳な魔法を前に、そう言ってのける少年がいた。

彼の背中に、一つの、ただ綺麗な、少し燻んだ灰色の、羽が生えた。

残音残響(エコー・ザ・ノイズ)

その言葉を少年が発すると、羽が一瞬だけ白くなった。

そして、その光が消えた時、もう煌乃の魔法は消えていた。


「「「「、、、は?」」」」この状況が理解できない早生井達。

「お久しぶりー!」そして、そんな4人にひらひらと手を振りながら笑いかける少年。

何か状況を把握して、分かった上で唖然としている者二名。


「え、誰?」あまりにも場違いな、しかし皆の気持ちを汲んだ質問をするKYが一人。

「俺だよオレオレ。覚えてない?」と少年。

「え、何、詐欺の人?」と、ようやく戻ってきた参連が突っ込む。

「違うって。俺、田中だよ。田中則武。覚えてない?」


「ああ!田中か!」と伊家山が叫ぶ。

「そ。覚えててくれててありがとねー。それはいいとして、今、機械行ったら死ぬよ?あ、あと、央時田に一言だけ。名前は、凪沙と、止乃にしなよ。それじゃ!」

そう言って身を翻す背中を煌乃が呼び止める。

「待って!貴方、世の雑音(a noise)の〈残響〉の隊長、ノリタケ・タナカ、よね?どうして私たちにそんなことを?」

くるりと振り向いて言う

「同郷のよしみってやつ?武器あげたのも俺だし」

そう言って、もう一つの黒い羽に潜っていってしまった。


「なんなの?」

そう、サエラが呟いた。





超かぐや姫!って面白いよね

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