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子孫ちゃん、手綱を握ってる


パチリと目が覚める。あの任務からいつのまにか帰ってきたらしい、布団の中にいたのだがもぞもぞと何か動く気配を感じた。


「な、なんだ…?」

「おはようございます旦那様❤」

「うげっ!?」


そこにいたのは金髪の美しい狐耳の女性、御影がいた。


「い、いつのまにここに…?」

「なんと覚えていらっしゃらないのですか?疲れ果てて倒れ込んでしまった貴女様を運んで差し上げたのは私だというのに…。」

「そ、そうなの?ってそもそも勘違いしなかったら倒れなかったんじゃ…。」

「聞こえませんわー。あ、それより!さっき女中が朝食を持ってきましたが…こんなに質素なご飯見たことありませんわ。私がちょーっと苦情を言ったらすぐに直してきましたけど❤」


褒めて褒めてと見せてきたのは見たこともないような豪華な朝食だ。

きっと一般人でも御影の妖力の強さに恐れおののいたのだろう。慌てようが目に浮かぶようだった。


「うまそう…あ、ありがとう?」

「いえ!何かあったらすぐに言ってくださいね。この屋敷の者を皆殺しにするのも私には容易ですわ❤」


ぞっ


「ちょっと!なにこの威圧感は!?貴女なにを呼び込んだわけ!!??」

「叔母様…。」


屋敷を包み込むほどの殺気に党首である叔母も気づいたのだろう。誰もが廊下で倒れる中、一人顔を真っ青にして離れにやってきた。


「あら、ここの五党首様でしたっけ?こんな弱い人間が御主人様より上?人間って分からないですねぇ。」

「…っ!(なんて強い妖力…気を抜けば私も気絶してしまいそう。)」

「御影、やめて。私そろそろ出るし。」

「はーい❤でもこれ以上何かをするんだったらしっかり呪うぞっ!」

「ひっ!(あれを完全に手懐けてる!?)」


驚いたように目を見開く叔母を無視して外へ出る私について行こうとする御影を制止する。


「あんたついて行こうとしてる?」

「はい!なにか問題でも?」

「私これから私学校に行くの。そこ、部外者禁止だからどうせならこの家を守っておいてよ。」

「は!?部外者って酷いですよぉ!しかもこいつら守るなんて御免です!」

「……はぁ、お願い。」


棒読みのお願いでも御影には満足だったらしい。というかなんか幻覚でも見ているようでそんなに可愛いお願いされたら断れないじゃないですかぁとフリフリ尻尾を動かして悶えている。

だが、そんなのに付き合っていたらいつになっても行けないと玄関へと向かう。

出て行かないでくれといった複数の目も同時に無視をして。


「「(押し付けるなんてひどいですよぉぉおおお!!!)」」


今回は短めです。次回は新キャラも出るので長くなる予定。

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