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丸街灯のダイヤモンド

作者: 桜海冬月

丸い頭の街灯さん


どこにでもある変哲なしの街灯さん


古びて塗装もはげ落ちて


ちょっとだけ恥ずかしそうな


丸い頭の街灯さんは道行くみんなを


いつも静かに見守るよ


だけども今日は不思議なことに


透明色の額に着けている


ダイアモンドのネックレス


燦燦と照る太陽の光にあてられて


キラキラキラキラ輝いている


光を返す街灯さんは


とてもとても眩しくて


百カラットもの本物だって


きっと遠く及ばない


丸い頭の街灯さん


短い間の輝きだけど


とても尊く愛らしい


丸い頭の街灯さん


いつもいつもありがとう


ダイヤなんかなくたって


私たちを守ってくれる


丸い頭の街灯さん

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